2017 HELL OF THE MARIANAS ~レース編~

レース当日。
(この記事は、スーパー長いです!でも、それだけ詳細に書いているということです!お時間のある時にお読み下さい☆)

3時に起床するも、胃がグロイ…
食べ過ぎ…そして酒は控えたといっても、帰ってから飲んでるから控えたとは言えない状況…(結局控えてないんかぁ~い!!!w)
腹は減っていないが、かなり消耗しそうなレースなので、無理やりパンを食べる。
全然食べたくないが、無理やり…
パンを4つ食べた。

食べてから、身支度をして、少し横になり、ちょいとだけ仮眠を取った。
5時30分にホテルを出て、スタート地点に移動する。
辺りは真っ暗だ!
スタート位置は、宿泊しているマリアナリゾートホテルの前なので、すぐに到着。
一倉さんと小高さんにご挨拶して、ポンプをお借りする。
天気は、サイパンに来てからの曇天とは違い、本日は快晴なり~!!!

路面はウェッティーだが、雨は降らなさそうとのこと。
空気圧は悩んだが、フロント7bar、リア7.2barにした。
前日の試走より、0.2barずつ上げた。

レースで使用する機材は、以下の通り。

フレーム:コルナゴ コンセプト
コンポーネント:アルテグラDi2
クランク:デュラエースでパイオニアパワーメーター使用
フロントギア:52-36
ステム・ハンドル:3Tエルゴノヴァ(たぶん…)
サドル:サンマルコ アスピデFX
ホイール:エンヴィーの40㎜リムをのむラボ組み
スプロケット:28-11
タイヤ:ヴィットリアCORSAチューブラー
重量:8.6kg

私の愛車は、最高にカッコいい!!と思っている☆
そして、最高に走る!!!(笑)

ウエア:サンボルト プロフィットワンピース Ignameカラー
ソックス:R×L Ignameカラー
グローブ:OGK
ヘルメット:OGK エアロR1 グリーン
サングラス:wizard
シューズ:LAKE CX402 Ignameカラー

ここで山神様とも合流する。

6時スタートと思っていたら、6時15分スタートなので、軽く流して走りに行ったり、雑談して時を過ごす。
そして、10分前ぐらいから並び始める。
先頭を無事にキープして一安心。
山神ことモリモッティー・マコッティーニと、眼鏡とキャップで顔が分からないおじさんこと中尾君と前に並ぶ。

セブンイレブン金子の大ちゃんは行方不明。まぁ~どっかにおるやろ!w

とにかく、前に並べて一安心。
走力の不明な選手達の中で走るので、スタート直後のトラブルを避けたかったのだ。
そして、レーダータワーまでに集団に埋もれてしまい、上りで先頭が遥か彼方に行ってしまわないためには、上り始めは絶対に前に位置取りたかった。

ドローンが上空から撮影しており、周りもスタートに向けて空気が変わり始める。
レースディレクターのごっつい100㎏は越えるであろう白人おじさんが、英語でガンガンしゃべりだして、カウントダウンが始まった。

10・9・8・7・6・5・4・3・2・1・「プワァ~!!!」ってラッパのような音でレースがスタート!!!

いきなり白いジャージの韓国か香港かわからんが、一人かっ飛ばした!!
私は、とにかくレース経験者の森本さんの動きに合わせて走ることを序盤の戦略としていた。
(戦略でも何でもないが、森本さんが遅れることは考えにくいので、とにかくUCIレースで勝つようなフィリピン選手やイタリアのプロ選手など外国人に気を取られず、日本人マコッティーニだけを見て走る。)

ちなみに、ヘルオブマリアナというレースは、UCIレースでも何でもないサイパンを盛り上げよう!!って感じのレースだと思うのですが…(あんまり知らんけど!)
サイパンの人口の4割ぐらいがフィリピン人ということもあり、またレースを盛り上げる!ってこともあり、フィリピンの強豪チームを招待しているのです。
そして、賞金が日本円で30万円ぐらいだそうで、フィリピンのプロ選手の年収ぐらいの額だそうです。(全てレース後に知ったのだが…)
招待チームの金子の大ちゃんが所属するフィリピンセブンイレブンは、アジアUCIレースで勝つような選手を連れてきているとのこと。
フィリピンロードレース界の英雄と言われているおじさんも(現役プロ)も来ているらしい。
まぁ~私にとっては、何も関係ないのだ…(笑)

私は優勝なんて微塵も考えていないし、入賞だって出来るはずがない!と最初から思っている。
乗鞍以降は適当に乗っていただけだが、さすがに富士ヒルチャンプとして招待されているのに、まったくレースに絡む走りが出来ないと恥さらしのような気になって、11月に焦って乗った程度なのです…すみません。。。
でも、一応先頭で走りたいし、海外プロ選手と戦える貴重な機会なので、行けるところまで頑張る所存!!!w
そんな私の気持ちとは違って、マコッティーニは確実に狙っているし、中尾君も狙っている感じ。
そんな二人と走るので、つべこべ言わずに頑張るしかないのです!!!

勘違いしてはならないのは、ガチなレース志向で入賞などを狙って挑んでいる選手ばかりでなく、普通に完走するだけを目的に参加されている人もたくさん居てるし、仲間との自転車旅行って感じの参加者も多数だ。
景色を楽しみながらファンライドするんであれば、最高だと思う。

話が逸れすぎた…

スタートして、平坦下り基調を1.5㎞ぐらい走って、レーダータワーを上り始めるのだが…
スタートラインの左側の先頭をキープしていたのだが、サイパンは右側通行なので、すぐに右に寄せられて行くのです。
しかし、2車線の真ん中には左右の車線を分けるために中央を表示するキャットアイ的なポコポコが1m間隔で埋め込まれているのですが、時速40㎞オーバーまで加速した状態で、左車線から右車線に入るのがかなりリスキー…
私の前に4名ほど左車線を走っていたので(森本さんと中尾君と外人さん)、前の人が入るタイミングで思い切って飛び越えないといけないのだが…
レースを通して、この時が一番怖かった…
前の人が右車線に入った瞬間に、私も思い切ってバニーホップ的な感じで飛び越えたのだが、私はタイヤがキャットアイに当たることはなかったが、後ろの人は「ガン!ガチャガチャ!」と音が鳴っていた。
チェーンが外れたのか、暴れただけなのか分からないが、とにかくリスキーでした。
来年参加する時には、スピードが乗る前に、右側車線に入ろうと思います。
ホンマに怖かった!!!

何ともないと思っていた箇所でスーパー焦ったが、とにかく無事にクリアできたのだ。

スタートして2分後にレーダータワーに向かってヒルクライム開始!!
前々で走れたので、先頭から5番目ぐらいで上り始める。

先頭は、日本が誇るクライマーの山神!!森本誠!!!
「何人たりとも我が前を走ることを許さん!!!」って感じで、細い身体のマコッティーニの背中がラオウに見えたw( ゚Д゚)
なかなかのペースで上り始める!
入りの2分ぐらいは400Wを越えるペースなので、ラオウの前に出た選手も結局下がってしまう。
このペースで走り続けることは絶対に無理なので、落ち着くのは目に見えているのだが、前に出ようとするフィリピン選手に前を走らせない作戦だと思った。
少し落ち着いて350Wぐらいで、ラオウが引き続ける。
6分ぐらい経った辺りで、勾配が緩んで300Wぐらいに落ち着いて、そこからは300W前後で走っていた。
意外に私は余裕で、周りの選手を見るとゼロゼロ言っている人が多くて、一安心。
ここでは、ずっとラオウが引き続けていた。
中尾君が居てたので様子を見ていたが、上りは得意ではないような雰囲気に感じた。
私は、ここで千切れることはないと確信した。

頂点に近づくと、ロシアのアレックスがアタックしたので、反応しなくて良いのに反応してしまい、少し先頭で走ってしまった。
身を潜めるおじさん作戦!!って公言していたのに、前に出てしまった(≧◇≦)
やはり後ろでヒラヒラするのは嫌だな…と思いながら、レーダータワーをUターンする。
12分ぐらいのヒルクライムは無事に終了☆
アベ300Wぐらいでした。

下りは、かなり慎重に皆さん下る。
4番手ぐらいで下る。
途中でフィリピンの選手が下りで抜き去って行ったけど、全く気にしない。
前々で走っていると色々とマージンが得れるので安心。

峠を下って、北側の昨日試走したスーサイドクリフ方面へ走る。
ここで、周りを確認したら20名ぐらい居てるじゃん!!!
昨年は10名を下回っていたという話だったのに…

平坦に入ると、フィリピンの選手がアタックしては反応して吸収して、イタリアの選手がアタックしては反応して吸収して…と何度も何度も繰り返す。
前から5番手以内で常に走っていたので、この時に無駄にアタック毎に反応してしまい、脚を削ってしまう。
やはり500Wを越える負荷で対応しないとイケない上げ下げには、かなり弱い…
完全にウィークポイントだ…
早く上りに入れ!!って思っていた(+_+)

途中でアタックが決まらないので、イタリアの選手がアタックした振りして急ブレーキ掛けたりして、すぐにチェックに入るフィリピン選手への嫌がらせを行っていた。
私は、イタリア選手・フィリピン選手・私の順だったので、ハスりそうになり焦った!
何すんねん!!って感じでフィリピンの選手がイタリア選手にしゃべっていたが、イタリアーノは笑ってフィリピンの選手の肩を叩いていた。
これが世界なのか???
良く分からないが、かなり殺伐とした感じ。

私は、公言していた集団隠れおじさんにはならずに、何故か前を引いたりしており、脳ミソがバグっている。

アドレナリンが出ていたのか?(笑)
(データを見返してみたら、この平坦区間で10秒以上高負荷で踏んでいる回数は5回だった。私は絶対パワーが低いので、アタックされたらチョット離れてしまい、必死に踏んで追いつくというパターン。上手い人は、一瞬だけ踏んで空気抵抗を減らしてついて行けるんだろうなぁ~(+_+)5回は必死にアタックに対応していました。)

我らがマコッティーニは前々で常に位置しており、スーサイドクリフに備えている感じだった。
ここで、中尾君も前に上がってきており、ローテに加わり始める。

事前情報では、スーサイドクリフの上りでアタックが頻発して、5人前後に絞られるらしいので、後方での対応はリスキーだ。

こんな感じでアタックして加速したと思えば緩んだり…というのを繰り返し、スーサイドクリフの上りに入る。

待ってましたと言わんばかりに、マコッティーニがラオウに変身して前を引き始める。
ここはラオウにお任せして、私は淡々と走る。
ラオウは「スーサイドクリフの上りで人数を削っておかないと後半の戦いがきつくなる!」と言っていたので、またもや良いペースで前を引き始める。
セレクションが始まった!!

ラオウが引いているのに、フィリピンの選手がアタックを仕掛けたりするので、上りでも上げ下げがある。
アタックに反応する以外は、私は余裕なので、アタックさえ気をつけていれば問題ない!と、ここでも一安心。
周りの選手は苦しそう。

上りでは、そんなに外国のプロ選手にも引けをとらないのだと思った。(アタックには弱いけど…)

ここであることに気づく!!!!!
フィリピンの選手はみんな同じに見えるけど、アタックする選手が交互やんけっ!!!!( ゚Д゚)( ゚Д゚)( ゚Д゚)
平坦では気づいていなかったけど、平坦も交互にアタックしてたのか???
フィリピンの選手は、チームとして戦っている!!!

しかも、セブンイレブンとネイビーって同じフィリピンだけど、別チームなのに、連携してるっぽい!!!
なんてこったぁ~!!!
これはロードレースだった!!

私たちJAPANは?

オーマイだぜっ!!

無駄に毎回毎回私をはじめ、森本さんも反応しているし、中尾君も反応している。。。
金子君は姿を一切みていない!というか、セブンジャージなのでフィリピンの選手だと思って意識していなかった。
もしかして、アタックしてたりしてたのか???( ゚Д゚)

チームとして機能していない、ジャパーン!!!!!!!

少し頭がこんがらがって、ただ前を走っている自分がショボすぎて悲しくなった。

頭を切り替えて、下りセクションなので、集中力を高める。
ここをクリアしたら、平坦区間が10㎞ぐらい続くので、集団隠れおじさんになれるので、これでレースの半分は先頭集団で走れるんだ!!
とにかく、フィリピンの選手の動きに注意しながら、平坦区間でチームジャパンで相談しなければ!!!と考えていた。

スーサイドクリフを上り切り、Uターンで来た道を下る。

ということで、約4㎞の11分ぐらいのヒルクライムも無事に終了。
アベ280Wぐらいでした。
(データを見返してみたら、6回ぐらいアタックが掛かっていました。)

かなりスリッピーなので、慎重にどの選手も下る。
ヴィットリアのCORSAチューブラーは、かなりグリップが効くのでGOOD!!
余談だが、コンチを使っていたが、CORSAの方が柔らかくてグリップが高い気がする。

Uターンの時に人数を確認すると、10名前後になっていた。
この上りで10名ぐらい脱落したようだ。(人数把握は適当だけど…)
平穏無事に下りもクリアして、平坦基調でアップダウンのあるバンザイクリフ方面へ!!

私が先頭で適当に引いていると、小さい上りの丘が現れた。
負荷を上げる理由もないし、この後の平坦に備えてスポーツ羊羹をモグモグしながら走っていると、左から一人がかっ飛んでいった!
すぐに、もう一名が対応して追いかける!!
毎回反応していたので、誰かが反応するだろう!って思って、ちょっと負荷を上げてみるも、誰も追いかけなかった( ゚Д゚)
えっ!?と思って、踏んでも、明らかに対応が遅すぎる…

完全にやらかした!!
他の選手も同じ気持ちではなかったのではないだろうか??
あっさりと逃がしてしまった。。。

まぁ~集団は10名前後いてるようだし、平坦で吸収できるだろう!って思っていたのが大間違いだった。
(後で反省会している時に「あのアタックは兼松さんか中尾君に行ってもらえれれば、展開が大きく変わっただろうな~」と山神様と話していた。確かにその通りだ!今まで一本引きし続けてきたエース山神ではなく、私か中尾君がきっちり対応すべきであった。。。自分のレース感の無さを悔いました。学びに変えます☆さすがスーポジっ!!w)

バンザイクリフをUターンして、スピードを上げて追走しようとする。
ここで初めて小さいおじさんことセブンの金子の大ちゃんを発見する。
日本人選手4名が先頭で集団を牽引すると、ローテを終えた後の小さいおじさんがフィリピン選手と何か口論している。

その後すぐにやって来た小さいおじさんのローテの順の時に、先頭なのに露骨に減速する。
さっきまでも、そんなに引いてないのに、さらに激しく減速…

えっ!?と思った。

そうなんです!
チームメイトが逃げているのに、何で前を引くんだ!!!!ってフィリピンの選手と言い合っていたようです。
そりゃ~そうだわな…
チーム戦してるんだもん!!

ここからローテが全然回らない。
香港の選手と森本さん・中尾君・私しか先頭を走らない…

グロットをUターンして、平地に入った。
追走しようとフィリピンの選手が数回アタックしたが、さすがにそれは全て許さなかったが…

ローテが回らない…

先頭2名を完全に逃がしてしまい、すぐに見えなくなってしまった。(結局、この逃げが最後まで逃げ切ることになる…”(-“”-)”)

先頭でローテをするのは日本人4名だが、フィリピンに魂を売った小さいおじさん(売ってはいない!)が前に出ると減速…
マコッティーニが小さいおじさんに「前を引かんで良いから回してくれ!!」ってお願いしたのだが、日本とフィリピンの板挟みになり、何とも切ない表情を見せて以降、ローテに加わらず集団後方で待機するようになった。
ローテに入っているが、前に出たタイミングで減速されることを思えば、その方がはるかに助かる。
最大限譲歩した結果、後方で様子を見るという選択をしてくれたんだと、お人好しの私は勝手に思っているわけです。(大ちゃんサンクス!!)

しかし、厳しい状況になったな…

レースとはそういう厳しいものだと、小さいおじさんの切なさマックスの顔を思い浮かべながら、私も複雑な気持ちになった。

それにしても、かなり不利な状況だ。

先頭を走っているのは、マコッティーニ・やたらエアロ姿勢の中尾君・私。
途中から香港の選手も加わってくれたけど、フィリピンの選手は前に出た瞬間に減速したり、すぐに掃けていく。
主に日本人3選手と香港選手と韓国の選手!?の5名で、良いペースで走る。

平地をしばらく走ってたら、マコッティーニが話しかけてきた。
「兼松さん!これは良くない!!イタリアとアレックスがローテに入ってない!!そして、例年よりレベルが高い!」と。

必死に走っていたので、もうしゃ~ないわ!!って感じでひたすら引いていたのだが、言われてみれば確かに単騎参戦のイタリア選手とロシア選手のアレックスが全然ローテに入ってない!!!( ゚Д゚)
振り返ってみると、フィリピンの選手の後ろでヒラヒラしていた。

先頭から離脱して、減速して後方へ下がり、前に行け!!って日本語できつめに言ったら、イタリア選手は前にスーッっと上がって行って、ローテに加わるようになった。
しかし…ロシアのアレックスは、全く無視しやがる!!
横に並んで、GO!GO!って言っても無視だ!!
その横に、小さいおじさんこと金子大ちゃんも来て、アレックスに刺激を入れる!!

でも…全くもって反応なし”(-“”-)”
なんちゅう奴や!!!根性座っとるなぁ~(=_=)

大ちゃんカメラ目線で笑顔かよ!!!(キリPみたい!w)こっちみんなっ!!!(笑)

昨年の龍太郎のレースレポでも、アレックスが全く前に出ないことが記載されていたけど、その通りの男だった。
そんなこんなで、アレックスに激を飛ばして減速していると、前のローテからだいぶ離されてしまうので、仕方なしに前に合流しようとスピードを上げると、後ろに張り付きやがる!!!
こんな時は、英語でなんて言うのだろう。
「シーッツ!!」とか「ガッデム!!!」だろうか!?(笑)
ちなみに、後で知ったのだがアレックスは英語も片言だった!(笑)
何も通じていなかったか!?いやいや!そんなことはない!
絶対に分かっているけど、完全無視してやがるんだ!

そんなこんなでローテを回すのは、日本人3名、香港の選手、韓国の選手!?、イタリアの選手の6名ぐらい。
それでも主に日本人3名でローテを回す感じになる。

なかなかの強度であり、先頭に出たら300W以上で踏み続ける感じだった。

残り6名ぐらいは、後方待機だった。

これからアップダウンが連続する、山岳に突入することを考えると、あまり踏み続けるメリットを感じなくなってきた。
後ろでフィリピンの選手が前に出ることなく脚を温存しているし、組織的なアタックをかけ続けられると、確実にヤラレル…
集団の意志も「前の2人に追いつこう!!」って感じではなくなっており、けん制なども入ったりして、ペースも上がらない…
少し気持ちが萎え始めた矢先に、さらに気持ちが萎える出来事が起こった。

私の前を走るマコッティーニが「パンクだっ!!終わった!!!先に行って下さい!」って言って、左に外れて行った。
マジかっ!?日本のエースじゃん!!!
ホイールを貸そうかと真剣に考えたが、気持ちを切り替えて走ることにした。
無念じゃ~!!!

ラオウの伝説の言葉!
「我が生涯に一片の悔いなし!!」とはならず、後悔の念しかないだろうなぁ~と思った。
49kmとサイコンが示していた。

益々不利になる、日本!!

中尾君とは、ほぼしゃべったことがないし、連携もクソもない…
でも、私より強いのは間違いないので、どうせ私はアップダウンが続く山岳のアタックで千切られるのだから、それまで前々で頑張ろうと気持ちを引き締める。

平坦区間が終わりを迎え、上り始める!
アップダウンというより、アップ後に平地、アップ後に平地って感じ。
すると、ここぞとばかりにフィリピンの選手2名がアタックしてきた!
切れ味が全然違う!!
一瞬で離される!

前々に位置している私は、そんな切れ味はないが、ペースでなら追える感じだったので、きついが400Wぐらいで上りを走る。
私を抜いて追いかけた選手達も、結局垂れてしまって私に抜かれていた。
この丘は意外に距離があったのだ。
フィリピンの選手以外は、みんな上りが苦手そうだった。

私の後ろには中尾君。
10mぐらいアタックした2名に離されたが、ジワジワと追いついて無事吸収する。
(後で中尾君から聞いたが、きっちり差を埋めてくれるんですけど、ペースで追うからもしかして千切れる?とか不安になったそうです。貧脚でゴメンナサイ。)

一息ついたら、またアタックされる!
吸収したら、またアタック!!
また…(データを見返すと、400Wを越える瞬発的なパワー変化は、4回だった。)

チクショウ!!苦しい!!なんて日だぁ~!!!って感じで、絶望的な辛さ…
ペースで走らせてくれない…

何回かアタックに反応した内の1回で、突然ピキっと攣りそうな気配を感じた。
危ないな…
これはこの後の長い上りで激しく揺さぶられたら死ぬな…と急に不安になる。

周りを確認すると、フィリピンの選手4名と中尾君と私。
少し離れてアレックスが居てる。
アレックスのさらに後ろには、香港の選手2名とイタリアの選手と大ちゃんが千切れ気味だった。

そして、明らかに上ってるぞ~!って感じのところで、ペースで先頭で走っていると、左からフィリピンの選手2名がまたしてもアタック!!
これには全くダンシングで反応できず、ペースで追いかける。
しばらく追いかけて、ブラケットからトップバーに手を持ち替えて姿勢を変えた瞬間に、左脚が攣った!!!
ヤバイっ!!って感じで急に踏めなくなったので「攣った!!」と言って、左に避けて姿勢を変えて踏もうとすると、前輪がグニャっとして空気が抜けていることを知った。

中尾君とアレックスと、もう1名が私の横を通り過ぎて行った…

あぁ~攣ったし、パンクだし、最悪やん!
粘ろうにも、パンクなら粘れない…
終わった。。。

ここで私のレースは終了しました。

仕方なしに自転車を下りたら、大ちゃん達3名か4名が追い抜いて行った。
抜きながら、大ちゃんが振り返りながら…私の自転車を見ながら「マジかぁ~!!!」って言っていた。

その言葉、俺が森本さんに言ったヤツやん!!!って一人で突っ込んだ(*_*)(笑)

自転車を下りて、後ろから来るであろう車を待っていたのだが…
なかなか来ず…
すると、警察車両が来て何やら英語で話しかけられて、パンクだということが何とか伝わったら、どこかへ行ってしまったw

おい!!どうすんねん!?(T_T)

龍太郎のメール内容を想い出す。
「パンクしても助けてくれません!」って!
笑うしかなかった。

車が来る気配がないので、トボトボ来た道を戻ることに。
早く車に回収されたかった。
でも、車は来ない。

え!?ほんまに放置!?と急に不安になる。

回収ないの??
放置…
異国の地で、しかも山の中で、放置!?(笑)

ヤバイな…
急ぎ足で、来た道を戻る。
しかし、想像していたよりメイン道路より山道に入っており、峠を下った後の直線が永遠に感じる。
しかも気温が上がっており、陽射しがかなり強く一直線に続く道路の先が蜃気楼になっている。

なんて日だっ!!!

何台かレースに出走している選手に抜かれた。
「オオォォ~!!!」とか言って駆け抜けていく。
おおぉ~!!じゃね~よ!!!(笑) ホイールくれ!!

車が一台来たのだが、明らかに一般車。
運転手さんが下りてきてくれて、大丈夫かい!?って聞いてくれた。
そして、良く分からないことをたくさん話してくれて、心配そうに困った顔をしてくれた。
OK!OK!!って返事をして、サンキュー!サンキュー!って言ったら、不安そうに走って行った。
ありがとうね~☆

それだけで、気持ちが楽になった。
すると、走っているレース参加者の方が、私の横を走って行く際に何かを放り投げてくれた!

コロコロ転がって草むらへ。
「取りに行って、罠にかかるやつちゃうん!?」とか思いながら取りに行くと、小さいボトルに入ったヴィットリアのシーラントだった。

まじかっ!!!
あいつっ!! めっちゃええやつやん!!!
顔を見せて、ちゃんと名前言えよ!
お礼するのにっ!!!
抱きしめてやるぜっ!!!ヽ(^o^)丿
ベリーサンクス♡

先っちょにチューブみたいなのが付いていて、バルブを緩めて、突き刺して、手でグイっと握ったら、漏れながらも中にシーラントが入って行った☆

えっ!?

シーラント入れても、空気が入らんやん!!(T_T)
泣くしかなかった。

なんて日だ!!!

喜んで損した…
もう、どうとでもなれ!って感じでトボトボ歩く。

すると、日本人女性の中原恭恵さんが男性集団のパックに入って走り去って行った。
「どうしたん!?」と聞かれ、「パンク!!」と答えると、ええぇ~!!って言いながら消えて行った。
助けてよ。(笑)

引き続き歩く、もう30分ぐらい歩いたんじゃないだろうか?
すると青いランプをクルクルさせた車がやって来て、私を見つけて路肩に車を停めた。
何やらしゃべっているが、さっぱり分からん!!
パンク!!エアーポンプ!エアーポンプ!!って言うと、車からポンプを出してくれて、フロントタイヤに空気を入れてくれた。
8barぐらい入れてくれた。
すると、シーラント液がタイヤから小さく出てきたので、指で押さえて、穴を下に向けて、ちょっと待ちぼうけ。
すると、シーラントが出なくなった。
恐る恐る走り出してみると、走れそうだったので、再出発!!!

レース再開だぜっ!!
これで、完走できる!!
嬉しさマックスで、再スタート直後は5分300Wぐらいで踏んでいた!(笑)
(ちなみに、パンクで停車していた時間は16分41秒でした。30分以上経っていると思ったいたが、完全に勘違い!(笑)そう感じるぐらい長くつらい時間でした(T_T))

しばらく走ると、中原さんの集団をパス!
パスすると同時に「あぁ~!ちょっと待ってぇ~!!」って中原さんが言うので、どうせ私のレースは終わったのだから、中原さんを引っ張ってあげることにした。
しばらく、250Wぐらいで走っていると、その集団7名ぐらいがしっかりついて来る。
よしよし!ついて来い!!って感じで、しばらく走っていると、上りの勾配がきつくなる。

すると、中原さんが苦しそう。
何度か「行ける!?」って確認すると、「ギリギリ」と息を切らしながら答えてくれる。
これは無理そうだと思い、ペースを下げて走る。
良く見ると、彼女の右脚・肘などからかなり出血していた。
落車してるやん!!
巻き込まれたらしい…辛いな…

ペースを落として走っていても、上り続けているので、かなり苦しそう。
15分ぐらい一緒に走ったのだが、私も走りたくてウズウズして来たので、お別れを告げて先に行くことに。

前に追いつくこともないだろうし、特に楽しみもないので、上り毎にインターバル練習って感じでフィリピンの選手のようなアタック練習をしたりしてみる。
しばらく遊んでいると、脚が攣り始めて、やっぱりもう駄目だわ~!!って感じになり、景色を楽しみながら、まぁ~まぁ~の負荷で走る。
すると、ラオラオベイに向かう途中で、先頭集団が折り返してきており、すれ違う。

先頭2名のフィリピンの選手は、元気モリモリって感じで、良いスピードで駆け抜けていく。
その後の追走2名のフィリピンの選手も、追走しているぞ!って感じで元気に走り去って行く。
5人目は、なんと!!アレックス!!!
「このオヤジ!!ひたすら温存しておいて、ちゃんと生き残ってるやんけ!!」と腹が立ったが、負け犬の遠吠えなので、笑顔で応援しておいた。(日本人の鏡やわ!w)
次に、香港の選手・フィリピンの選手・中尾君!!
「頑張れ~!!!」って大声で叫んだが、中尾君の憔悴しきった感じがかなり印象に残った。
全て使い切った感じで、まったく上れていない雰囲気だった。
その後、数名とクロスしてから、金子の大ちゃん!
大ちゃんは、中尾君の比じゃないクタバリっぷり!!(笑)
もう完全に終わっていた!(*_*)

そして、しばらく走ると意外に速くにUターンが来た!

あれっ!?
俺、追いついて行ってるやん!!!って感じで驚きました。(30分ぐらいロスしていると思っていたから、尚更です!w)

頑張って追いつこう!!って思って、負荷を上げようとするも、無駄にインターバル練習したので脚が死んでいた。。。
踏めないやん!(笑)
Uターンしてすぐに、パンク修理を終えたマコッティーニがやって来た!!!
復活してるやん!!!さすがラオウ!!!悔いがあると死ねないのね~ヽ(^o^)丿

すぐにマコッティーニに追いつかれ、少ししゃべって並走したけど、上りのスピードが違い過ぎて千切られおじさん。。。

そこで思い出す。
そうそう!忘れていたのだ!
辻さんから、疲れ切った時に飲んでみて!と言われて頂いた「ここでジョミ」を飲んでみた。
飲んでしばらくしてから、脚の攣りがマシになった気がする。
ちょっと負荷を上げても踏める感じだった。
おぉ~効果あるんじゃねっ!?と思いながら、先ほどよりペースを上げて走る。

目標は、マコッティーニだけど、ちょっと追いつくのは無理そう…
先頭集団で走っていた大ちゃん、香港の選手などを抜いて行く。
そして、下り区間でガンガン踏んでいると、直線の先に山神様の背中が見える!!
おおぉ~もしかしたら追いつけるかもっ!!
頑張ろう!!!って気合いを入れる!

しかぁ~し!!!

車が多い…
走行車線が車で塞がれている…
マジか?
下り区間で、まさかの減速…
比較的ゆっくり下ることに…

香港の選手に追いつかれ、車を抜かそうとすると「ビーキャーフォォー」って言ってくる。
分かってるっちゅうねん!(笑)
ということで、ビーキャーフォォー!!で走ることに。

下っているのに、スピードが出ないとかガッデムだぜ!!

そして、車が左に寄ってくれて、やっとこさ加速。
香港の選手を下りで千切ってやった!(笑)
時速82.3km出ていた!
ビーキャーフォォーだぜっ!!

その後、平地に入りガシガシ踏んでいると、香港の選手とグアムの選手を捕まえる。
残り11km。
ローテを促すも、ノー!!と言って引かない。
しゃ~ない!頑張って走るか!!と練習モードに切り替え、一生懸命走る。
ひたすら、先頭で走る。

すると、またしても脚がピキピキなり始めた。
もう一本もらっていた「ここでジョミ」を食べる。
その間は、先頭から降りて後ろで回復させてもらう。
当然ながらスピードはかなり落ちるのだが、致し方なし。

しばらくしたら、またしても回復してきたので、先頭を走る。
途中からグアムの選手が引いてくれるようになった。
1人で走るより、はるかに楽だ。
休めるタイミングがあるのは、大きい。

ゴールが近づくと急に不安になった。
この二人は、ゴール前で俺を千切ったりするのかな??
これだけ平地を引いていて、そんなことすんのかな?
考えても分からないので、考えないことにした。

どうせリザルトはショボイので、順位が入れ替わっても一緒だべ!
もしスプリントされても、まぁ~それはそれで仕方ないかぁ~と前で頑張る。

そして、ゴールが見えてきた。

すると、香港の選手が握手を求めて来て「You are so strong」と言ってくれた。
グアムの選手も同じように、そう褒めてくれた!
たぶんだが「良く追いついたね!」みたいなことをしゃべっていたと思う。

そして、前に行って下さい!!って感じで前に行かされた。

そう言ってくれたことが嬉しくて、心が震えた!!!
ノーノーノー!!と言って、一番苦しそうだった香港の選手を真ん中に挟んで、私が左手を彼の右肩に回した。
すると、グアムの選手もジェスチャーだけで察してくれたのか、右手を香港の選手に回した。

そして、仲良く三人でゴールしたのだ。

とても気持ちの良いゴールでした。

ヘルオブマリアナを無事に完走しました。
例年より参加者のレベルが上がっており、フィリピンの組織的な攻撃を受け、ロードレースの醍醐味を感じることが出来た序盤。
ちょっとした気の緩みから、逃げを許してしまい、平地を高速で走り抜け、先頭集団で苦しいながらも走っていたが、無念にも65km地点でパンクしてしまった。
奇跡的にシーラントを手に入れ、空気も入れることができ、レース復帰できた中盤。
本当に奇跡だ!
復帰後も、中原選手と走ったり、景色を楽しんだり、攣りながらも最後まで走り切った終盤。
最後には、言葉の壁を越えてスポーツを通して心が通じ合い、最高の笑顔でゴール出来ました。
ヘルオブマリアナ最高でした!!!

やっぱりロードレーサーとして強くなりたいと思いました。
森本さんのように、ヒルクライムも強く、ロードレースも強い選手になりたいなぁ~。
まだまだ弱いですが、強くなりたいと思えることができ、自転車の楽しみをさらに味わうことが出来たレースでした。


2016年、2017年の富士ヒルの1位・2位の森本兼松ペア!
仲良くパンクでしたっ(≧◇≦)(笑)
レース後の失意の一枚!!!(笑)


しかし、疲れたレースでした。

本当にヘルでした!!!

中尾君は9位と何とか粘って走り切ってくれました。
素晴らしい!!!

何の役にも立てず申し訳ないな…。
肝心なところで消えてしまったからね…

しかし、フィリピンの本気度が伺えます。
そりゃ~1レースの賞金が年収なら、プロが本気だすよね!
チームで勝てば、かなり大きい獲得賞金だもん!
上位は、フィリピンばっかりじゃん!!!(笑)

しかし…スーパー隠れおじさんのロシアのアレックスは、5位で入賞してるし!(笑)
やるなぁ~!!!

来年出るのであれば、チームJAPANとして出たいなっ!!
ちゃんと役割も決めて、エースを守る走りがしてみたい。
(嘘でも自分がエースだなんて言えないのです。それぐらい森本さんや中尾君と実力差があります。)

途中で先頭集団から離脱し、再スタート後は中原さんと走ったり、ダッシュしたり、遊んだりもしましたが、レース全体のデータは以下の内容です。

走行時間:3h27m06
走行距離:115.36km
獲得標高:1589.8m
TSS:213.9
消費エネルギー:2898kj
NP:244.9w

本当に楽しかった。
来年も出たい!!!
そう思えるレースでした☆

素敵な思い出をありがとう(^^♪

マリアナ観光局の一倉さんが運転して下さり、ファンライド小高さんが、ほとんど全ての写真を撮って下さいました☆
ありがとうございます。

お二人からは「序盤からアタックがたくさん掛かっていて、例年とは違う感じでキツそうでした!ワクワクしてみてました!」との言葉をもらいましたが、景色もコースも最高で、展開もたくさんあり、本当にロードレースのワクワクがギッシリ詰まっている素晴らしいレースです。

以上で、レースレポは終了です!!

アフターパーティーと表彰式の記事は、また後日っ☆(まだ続くんかいっ!!w)

続く。

Changingman 兼松大和

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