関西シクロクロス第10戦!? 堺浜レースレポ ~勝つための戦略~

2021.2.21(土曜)関西シクロクロス最終戦の堺浜に行って来ました。

堺がコロナの影響を受け中止となったが、代替えとして堺浜にて開催して頂けた。
エントリーの確認があったので、参加するかどうか分からんけどエントリーだけしておいた。

実際には、シクロクロスを頑張る気は微塵も無かったので、21日に和歌山アルティメットライドの予定を入れていた!

しかし、参加者がバタバタと減ったのと、山が雪で通行するにはリスキーということで中止となったので、楽しむために関西シクロクロスに参加することにした。

前日には、夕方から走りに行ってベース練。


当日も堺浜をグルグル回ってベース練してから、コースの試走を行った。

1周軽く走った感想は、パワースピードコースで休む箇所はなく、テクニカルな部分がほぼないので、持久力のベースが高い人間が勝つコースだと思った。
2周目にマトリックスの小森君と会ったので、一緒に話ながらワイワイ楽しく試走する。
(シケインを優雅にバニホして、小森君が盛大に前転をメイクしたことは、ここだけの秘密です!w)
「最後だけレースぐらいのつもりで走ります!」って小森君が言ったので、ついて行くことにした。
レースペースとは行かないまでも、やはりコーナーの立ち上がりのダッシュで差が開いたので、こういう箇所のインターバルの積み重ねで抹殺されて行くのだと思った。
この際に、空気圧や気にしていることなどを教えてもらい、やっぱり強い人は違うなぁ~と思ったね!

その後、1時間40分ぐらいあるのでパン屋を目指して自走することに。
美味しいと噂の「Ele Pain」に行くつもりでいたのだが、帰って来るのがギリギリ間に合わなさそうなので、7km離れたパン屋さんを見つけて行くことにした。
ちなみに、会場に応援に来てくれていた仙人こと田中のニコとしゃべりながらサイクリングした。

ポケットにブレーキパッドが入っていて、思わず撮ってしまった!www

心のブレーキを掛けるためだそうだ!www
仙人は深い!www

会場に戻ったら13時前だった。
ここで小森パイセンに再度会う。

「アップしないんですか!?」と聞かれて、「今からパン食べるからっ!」と答えたら爆笑していた!
「意識高いですね~!」って言われたよ!(^^♪

ニコと日光浴しながら、ランチ。(レース20分前!w)
アップルデニッシュとプリンパンとクロワッサンとカフェオレで癒されました☆

そのタイミングで、マグロの頭領がアップを行いに会場外に出掛けて行く。

いつもこのポーズなのワラケル!!!www
試走の時にすれ違ったけど、本気そうなので冷やかしておいた!w

試走から帰って来た頭領はしっかりと並びに行くようだ。
私は、集合5分前に会場外を走りに行く。(2分だけ!w)

飲むのを忘れていたので、急いでBOOST SHOTを流し込んでおいた!!
一応、レース毎に飲んでみて、効能を確かめて行く。

そして、毎度お馴染みの関西シクロクロスの面々と集合場所で談笑する。
マグロの頭領が本気モード全開で、イジったらイケない雰囲気だった。

そして、スタートラインに並ぶ。
隣はGSJのタケシ!!

photobyリプタン

色々とワイワイ会話して、スーパーリラックス☆
手前と奧で温度差激し過ぎっ!www

「スタートで弾かれんなよ!」とか「迷惑かけんなよ!」とか「スペシウム光線くらうなよ!」とか、言われたい放題でした~

前回は、盛大に弾かれたからね!
https://twitter.com/Changingman_TGR/status/1348241024699691010?s=20

そして、スタート!!

photobyリプタン

前から2列目の右端のダダカラーだよ~ん!!

はい!安定のクリートハマらない!
そして、ハマってもギア重過ぎて踏めない!www
後ろの人にごめんなさい!って謝りながらのスタートとなりました。。。


photobyりっつさん

ガンガン抜かれているのが分かる!www
緊張して(リラックスし過ぎて)ギアのこと気にしてなかったわ~ヽ(^o^)丿

しかし、やんぼーのダッシュはマジでスゲーわ!
ロケットやな!

早々に前とはかなりの距離を離されている。
まぁ~勝とうなんて微塵も考えていなかったので、前に見える「タケシ・やんぼー・マグロ・楠さん」に追いつけたらいいなぁ~ぐらいの感じで走る。
やっぱり序盤は、前が詰まる…
焦っても仕方ないので、丁寧に走る。
道が広い箇所が多いので、抜かせる場所で「グイッ!」っと踏んで抜かしていく。
最初にコールされた順位は22位だった。

すると、ピットの前でマグロの頭領が転けており、立ち上がってダッシュしているのが見えた。
ありゃ~ミスったのね~と思いながら6人ぐらい前のマグロを追いかける。

そんなこんなで、1周目を終えて、2周目に入る。

photobyにしむらピッ

2周目の時点で11番とコールされた記憶がある。
以外にも、先頭がみるみる近づいて来るし、スイスイ抜かせるので、あれ!?これって勝つこと出来る!?って感じで思い始めた。
2周目の中盤では、先頭はマグロが走っていて、ジワジワと距離を詰めて行っていた。
そして、他の選手をパスして、マグロに追いついた。

そこそこしんどかったので、無理に抜かしたりせずにマグロのラインで走ることにする。

3周目に入って、マグロの頭領のラインを確認し、どこが抜きどころか?どこが着いていて苦しいか?など考える。
この頃には、勝つことを考えるようになっていた。

photoby西村ピッピっぴっ

スタート前とは全然違う!欲深い生き物だ!w

3周目、4周目で、やっぱりマグロ一家が応援に来ているようで、子どもちゃんのパパへの声援や親族の声援があり、親族の前で絶対勝ちたいのだろうなぁ~ということが分かった。

正直に表現すると、コーナーのスピードは私に分があると考えていた。
シケインをクリアするランは、マグロの頭領の方が速かった。
ダッシュが軽やかだ!特に、小さいシケインでは明らかに頭領が速かった。

photoby NishimuraピッピっぴっPi

後ろに着いていて、コースの最も海よりのコーナーだけが、どうしてもマグロの頭領と距離が開いてしまったので、それまでに先頭に出れば、その後の繰り返されるコーナーやスピードが乗るコーナーでは自分に分があると思っていた。

ということで、仕掛ける場所も決めて、それまでは無理に仕掛けず後ろからプレッシャーを与えようと思っていた。
抜こうと思えば抜けるが、負荷が上がってインターバルが掛かりまくって体力勝負に持ち込まれるのは分が悪いので、虎視眈々と勝ちパターンに持って行こうと決めた。


要所要所でマグロマンがミサイル的な感じで負荷を上げて千切ろうとするが、しっかりと対処してコバンザメらしく生き長らえました。
途中で、コーナーでマグロマンがミスったけど、抜かせたけど抜かす振りして抜かさなかったです。
前に出て、自分の手の内を見せたくなかったです。
最終周に勝負するプランで行くことにしました。

ずるがしこくてゴメンね。
フィジカルでは負けるから、勝つための作戦です。

私に余裕があったことは、応援者は分かっていたと思います。
「野菜!」と叫ばれたら、英語で野菜の名前を返したり、手を振って応援に応えたりしていました。

photoby前田製菓スタッフさん

でも、マグロマンには、私の表情や辛さなどは分からない。

マグロマンに追いついてから、最もヤバイと思ったのは、女性選手を抜かす際の一回だけです。
3名程小さいシケインの箇所で抜かすことになったのだが、見事にマグロマンの処理スピードが速い箇所で前を塞がれた形になり、私は減速。。。
コーナーを曲がった先の直線では、5mぐらい離されました。
この時だけは、無理して追いかけました。

photoby 西むらピッピっぴっPiぴー

肝を冷やすとはこのことですね。

そして、最終周に入る前の大きいシケインでイベントが生じます!

シケインを飛んだマグロマンの自転車の後輪がシケインにわずかに当たりました。
そして、そのまま飛び乗ろうとしたけど、チェーンが暴れて、チェーン落ちした。

一瞬「止まろうか!?」と考えた。
少しスピードを落として走ったけど、すぐにリカバリーする感じではなかったので、マグロマンの様子を確認しながら走りました。
そこそこ距離が開いて、最終周に入った。

もうこのまま勝つことに決めました。

必死に追いかけてくる鬼の形相のマグロの頭領。
私は、普通に走れば確実に勝てる。
そもそも最終周に余力を残していたのだから。

応援者達がご丁寧に秒差を教えてくれる。
最初は12秒だった。
私は、ミスさえしなければ良いのだから、楽なものです。

photoby LIPたーん

ペースを落とし、マグロマンとの距離を確認しながら丁寧に走るのみ。
まだ半周も残っているけど、分かる人には分かる。
「優勝おめでとう!」「おめでとうございます!」って声を掛けてくれる人がチラホラいました。

photoby 野中さん(別名りっつさん)


photoby にしムラピッピっぴっPiぴーぴー

余裕を持って、丁寧に丁寧に走って、1着でゴールしました☆

photoby ヒデトさん(別名野中さん、またの名をりっつさん)


photoby P(省略w)


私がゴールして、直ぐにマグロマンがゴールして来た。
その後、自転車のサドルを思いっきり叩きつけ、自転車を投げ飛ばした!!!
何だか申し訳ない気持ちでいっぱいになった。

勝ったけど、心が痛かった。

大好きな亮君。
このレースに挑む心意気が私とは違っていたのを知っていた。
子どもちゃんや親族が来ているのも知っていた。
私は、姑息!?にも、前に出ることはせず、亮君の癖や技術を分析し、虎視眈々と勝ちを狙っていた。
力勝負したら、確実に勝率が下がるからね。
いや…きっと負ける。
だから、勝つための手段を選んだ。

ミスしてしまったのも、後ろで張り付かれたプレッシャーの影響が必ずあると思う。
途中で千切ろうとして、明らかにペースアップしていたからね。
ずっと後ろに着かれるのは、精神衛生上辛いのは良く知っている。
だからこそ、前に出なかったから。。。

ゴール後、ニコが来て、少し雑談していたのだが…
遠く離れた場所に居る亮君を見て「掛ける言葉が無いです。でも、これがレースですね。レースを思い出しました。」と言った。
ニコは、共に全身全霊を掛けて挑んだヒルクライムレースで、結果を出せなかった悔しさを経験してきた戦友である。
本当に掛ける言葉が見つからなかったな。。。

後続の選手がたくさんゴールし、優勝を褒め称えてくれたけど、内心穏やかじゃなかった。
心が痛かったです。

昔に、美ヶ原ヒルクライムで優勝した際に、パパクライマーに追いついて勝った際に経験したことのある心の葛藤だった。
あの時も、心が痛かったな~

その時の記事はこちらっ!

ツール・ド・美ヶ原高原自転車レース大会2017 レースレポ

長いけど、読み返してもなかなか良いものです☆
特に、最後のパパクラへのコメントというか所感は、熱いね!

しばらくして、悔しそうだが普段の様子に近い亮君が近寄って来てくれたので、手を出して握手を求めた!
その時の写真がこれですね!

photobyニコ

勝ったけど、俺が苦笑いしているぜ!

そして、レース回想して会話することに。
悔しそうだけど、それは仕方のないことだ。
レースである以上、勝者は1人だからね。

亮君と会話して、私の心も穏やかになれた。
亮君ありがとう。

photobyりっつさん

その後、いつものメンバーとワイワイと騒いで記念撮影して終了☆

photoby野中りっつヒデオさん

楽しいレースだった。
久しぶりにドキドキワクワクしながらレースを走った。
本当に久しぶりに駆け引きを楽しんだ。

ヒルクライムを本気で取り組んでいる時は、いつも分析官のように周りの様子を見て判断して勝負していたなぁ~。
周りに見劣りしないだけの身体能力を備えていないとダメだからね。
ロードレースに主戦場を移してからは圧倒的弱者なので、そもそも勝負に絡めないので、そんな駆け引きもクソもない!

ということで、基礎の基礎の練習を積んでいます。
ロードレースでも、今回のような臨場感あふれるレースがしたいからっ☆

途中で、前田製菓のスタッフさんが応援してくれていたのを知っていたので、ご挨拶に伺った。

とても喜んでもらえて、何だか嬉しい☆

SNSであたり前田のリサーチが美味しいので推していたら、感謝されるようになった!
そして、手土産ももらっちゃった(*^^)v

最後にリザルトのタイムを貼っておきます。

1周目が遅くて、前に追いついてから安定して走り、最終周にゆっくり走っているのが分かりますね。
マグロマンとのタイム差を見れば、分かり易いです。

それと、私のパワーグラフです。

37分37秒、15.2km、40TSS
AP247w、NP261w、MAX873w
AV163bpn、MAX171bpn

黄色がFTPのラインです。
黒色が最大心拍数の90%のラインです。

こうやってデータを見ると
たらたらとスタートして…
おりゃ~!!!って追い上げて…
耐えることの出来る負荷で上げ過ぎないように走って…
最後に緩めて安全に走って…
ゴール前だけカッコつけて頑張ってる感じでレースを終えていますwww

シクロクロスレースは、シーズンオフの時期に心拍を上げる良いトレーニングになっているということは、以前から伝えている通りです。

そんなこんなで、今シーズンのシクロクロスは終了です。
来年は、C1に返り咲いたので、猛者達に遊んで頂きます☆

レースがなかった年度だったけど…
関西シクロクロスのお陰様で、ワイワイ楽しめました!

こんな状況の中、様々なことを考慮して大会を開催して下さった関西シクロクロス運営スタッフの方々に心より感謝致します!

ありがとうございました♡

そして、いつも素敵な写真をプレゼントしてくれるフォトグラファーの皆さん!!!
SNSやブログを華やかにして頂き、ありがとうございました。(マルコの兄貴のフリッカーの写真の取り方が分からず諦めた!w)

ちなみに…
Infinity Styleとしては、初勝利です!

シクロクロスでInfinity Styleのジャージが破れたら嫌なので、着なかったことを後悔しています…www

まぁ~SUNVOLTのサーモスーツのお気に入りダダカラーで目立って優勝したのでOKとしましょう☆

使用機材
フレーム:FOCUS MARES9.9
コンポ:SRAM Force 1x
ギア:front: 42, rear: 11-32
パワメ:QUARK
ペダル:シマノXTR
ホイール:DT Swiss C1800
タイヤ:Vittoria Terreno Mix, 700 x 33C,チューブレスレディー
空気圧:F1.5 R1.5

ジャージ:SUNVOLT サーモスーツ ダダカラー
ヘルメット:MET TRENTA 3K CARBON
サングラス:NRC X1 RR BOGIE WITH NLYSPORTS CHROMATIC LENS
シューズ:LAKE MX332
ソックス:RxL 武田ソックス

Changingman 兼松大和

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