JBCF 秋吉台カルストロードレース2019 レースレポ

JBCF Jpro tour(以下、JPT)の最終戦、山口県秋吉台カルストロードに行って来ました☆

10/5(土)にTTTが開催され、10/6(日)にロードレース開催なのだが、5日は仕事が外せないので、早朝より新幹線で移動しました(^^♪
新幹線のルールが変わり、輪行もややこしくなったのだが、前乗りする中川アルコール兄さんに自転車を預けさせてもらい、身軽に行けることになった☆
最高です!
中川キャップありがとうございます。

来年もJPTで走るためには…
・プラチナランクのロードレースを完走していること。
・JPT年間個人ランキングを100位以内であること。
この二つを満たしておかなければならない!

経産旗広島ロード(プラチナ)で何とか完走し、ポイントをゲット!
そして、赤城山ヒルクライムでも、ギリギリポイントをゲット!

赤城山を終えた私のランキングは…

106位…惜しいやんけ!www

ということで、何としてもカルストロードで完走しないと100位以内は難しい。
出場しても、DNF(DO NOT FINISH)なら1ポイントなので、絶対に無理!
完走が絶対条件だ!

しかし、カルストロードは、レースランクがプラチナなので、完走率が悪い…
厳しいレースとなることが容易に想像できたのだが、おじさんは完走する気まんまんで、山口へ向かったのである!

5日(土)の起床時体重は60kgジャスト!
上手く減量も出来ている。
ヒルクライムならもっと削らないとダメだが、ロードレースなのでパワーもいるし、体力も要るのでエネルギー満タンで62kgぐらいが私のベスト辺りだと思われる。
特に、カルストロードは激坂があり、軽さは正義の部分がある。

5日の昼から炭水化物を摂取し、夜もしっかりドカ食いしてやり過ぎた感は否めないが、心も身体も満たされているのでOK!なのだ☆


6日の起床時体重は62kgなので、予定通り!

始発で山口へ向かう。

新幹線の中で、赤城山ヒルクライムのブログをアップして、モグモグと炭水化物を摂取する♡

そして、無事に到着。

キャップに新山口駅で拾ってもらう。
そして、秋吉台へ移動する。
同乗者は、ポン太郎!
前日土曜のホビーのTTに出場して、日曜は応援してくれる仲間☆
https://twitter.com/Curranger1012/status/1180386209278779392?s=20

会場に到着するも、駐車場をミスってしまい、カルストベルグという激坂の麓の駐車場に止めてしまう。
そこから1.2km上って、会場へ到着する。

ハッキリ言ってクソな坂です!
220Wぐらいで踏んだら、SFRになります!www
試走出来て良かった☆www

会場へ到着後、Ignameテントに向かい、ご挨拶。
いつも通り、しっかりと中畑監督夫妻がテント設営や事前準備を行ってくれていました☆
本当にいつもありがとうございます。

着替えて、受け付けを済ませて、三本ローラーでアップするのだが、チームメイトも準備をしているので、雑談しながら時を過ごす。
この時間が好きなんだなぁ~(^^♪

私はスロースターターなので、30分以上は脚を回しておかないと、スタート直後の高負荷に耐えれずに千切れるので、脚をクルクル回しておく。

毎度お馴染みの凄腕カメラマン登場!!!

三井至ンルン♪です!

はい!いつも素敵な写真を撮ってもらっているので、しっかりと結果を残さないと!!!
今日の目標は、最低完走です!
最高も、完走です!
ということで、完走したら実質優勝(*^^)v

髪の毛を切った!とTwitterで知ったので、どんな髪型かと思ったら何も変わっていない気がする「おっぺい」と「至ンルン」の敬礼!

なんか可愛らしいなぁ~あんた達っ♡

いつも通りに監督にIgnameオイルでマッサージして頂き、選手集合場所へ移動する。
隣に、ブリッツェンの鈴木譲パイセンが居たので、ヨネヨネとゲンタと一緒に会話する。

そして、いざレーススタート!

試走をしていないので、どこがテクニカルで、どこが勝負所なのか、何も知らない。
事前に「広島の下りの方がテクニカルだ!」ということを確認していたのと、「カルストベルグという激坂(これはたまたま駐車場をミスったので、会場に行く際に上った)でアゲアゲで、裏の緩斜面でペースが落ちないと中切れ続出で死亡する!」という二点だけの情報を得ていた。

一先ず、一周目は流れに身を任せて、コース確認すること。
そして、アゲアゲになるだろうカルストベルグは、前目で入って何とか凌ぐこと。
このことだけに集中して走る。

ペースは至ってマイルド。
ちょいちょいアタックがあるものの、すぐに吸収するし、穏やか。
向かい風が強い区間や横風を受ける区間が多数あるので、無駄に消耗しないようにしないといけないと思った。

全然マイルドなのに…何故か私の脚は攣りかけている…
この症状は電解質バランスが崩れた時のやつ!
ダイエットした後に、急激に食物を放り込んだらなってしまう…いつものやつ…
やっぱり食い過ぎたんだと後悔しても、時すでにお寿司!www
途中でこむら返りになり、下がりながらストレッチしたりしてやり過ごす。

さてさて…ちょっと話は逸れるが…
JBCF最終戦なので、チームと個人の駆け引きがある。
チームランキング年間優勝には、200万円!
個人ランキング年間優勝には、200万円!

私のように本職は別で持っていて、趣味の延長でプロツアーに参加しているおじさんと、正真正銘プロとして走っている選手・チームとは、意識の違いが歴然とあります。

チームランキングは、マトリックスとブリジストンが僅差で争っている!
個人ランキングは、マトリックスのオールイスと、ブリッツェンの岡選手が僅差で争っている!

チーム運営は、スポンサー収入やグッズ販売やイベント主催で得たお金で、選手やチーム員の給与や遠征費を捻出している。
私のブログを見ている人は、自転車レースが簡単にお金を生み出しそうにないことは、ちょっと想像して頂いたらお分かりだと思う。

ということは…
チームランキングと個人ランキングをプロがお仕事として狙いに来るのは当然であり、それはチーム運営に大きな影響を及ぼすだろう金額だと思われるので…
チームランキング優勝と個人ランキング優勝に照準を合わせたレース展開となることは、容易に想像できた。

個人ランキングについては…
オールイスは、カルストロード優勝で個人ランキング優勝確定。岡選手が優勝以外の着順で、オールイスがその次のリザルトでも個人ランキング優勝確定。
岡選手は、カルストロード優勝で個人ランキング優勝確定。オールイスより3つぐらい上位でゴールすると優勝できそう…

チームランキングについては…
マトリックスが優位だが、ブリジストンも上位ゴール者に複数名送り込めばランキングが逆転する可能性がある。
マトリックスは、オールイスを優勝させて、マンセボ親分が上位でゴールすれば問題なし!

ということで…
ブリッツェンは、岡選手の優勝目指して、アシストをフル活用して勝負!岡選手を勝負所まで、出来るだけ力を温存させて、良い位置で発射させる!
マトリックスは、オールイスが岡選手を徹底マークで優勝or岡選手の番手でゴール。マンセボ親分が自由に遊ぶ!?もしくは、オールイスのアシスト。アシストフル活用でブリジストンの逃げは潰す!
ブリジストンは、マトリックスの逃げは許さない!出来るだけ多数の選手を上位でゴールさせる。

こんな感じでしょうか???

この3チームの動きでレース展開がガラッと変わるので、その時の状況で展開を考えて、その動きに合わせて行くのみ!
基本的には、この3チームとシマノが前方で展開するであろうから、その後ろでお仕事している本業の人達の邪魔をしないように体力温存して、完走目指すだけのただのおじさんなのです。

そう!誰も着目しない、ただの完走目指すおじさん☆

レースに戻る。

初見のコースは、想像よりスピードが出る!
コーナーとかさっぱり分からないけど、前の選手が曲がれたら、自分も曲がれるだろうということで、合わせて行く。

photo by三井至ンルン

このレースの最高速度は、85.3kmでしたので、なかなかの速度でございます。

無難に走り、一回目のカルストベルグへ突入!
カルストベルグは、1.3kmで平均勾配11%で、途中には28%の区間もあるクソ坂です!
KOMは、4分ジャスト!(オールイスです!!)

坂の手前まで下りで速度が乗り、そこから一気に急坂となる。
進入速度は速いが、一気に前まで詰まってしまい、かなりスローダウンする。
コース全体に広がって、各々がペースで上る。
前の選手がすぐそこに見えるのだが、これが激坂だから意外に秒数が開いたりする。
距離が近いけど、タイム差があるのだ!

一周目の上りは、なかなかの負荷だった!
誰がペースを上げたのか知らないが(マンセボ親分)、最後方から突っ込んだので、抜きまくったが、前が離れる!
というか、入りの時点で離れている!www
3分と聞いていたが、5分ぐらいかかるので突っ込み過ぎたら垂れるヤツです!
このままカルストベルグを上り切ってから、上り基調の平坦をガチ引きされたら、中切れ必至!
というか、すでに中切れというか、千切れている!www

もっと上げて追いかけようかと思ったが、ブリッツェンやブリジストンやマトやシマノの選手も居たので、そのままペースで何とかクリア!
前もペースアップしておらず、最低限の力で先頭集団に戻れた。
こんな感じで毎周回上がるなら、前入りは必須だと思った。

しばらく走ると、千切れていた選手も合流して、元の大集団となった。
逃げが出来ており、鳥の巣おっぺい・VC佐藤さん・シマノ木村選手の3名が逃げている。
しかし、前述した通り、このレースは個人ランキングとチームランキング争いで展開が決まるので、有力どころはメイン集団に居てるので、忍忍隠れ蓑の術で省エネで行くに限る。
実際に、この後の展開では、逃げとは1分前後のタイム差を保ったまま集団は淡々と走り続け、逃げはひたすら消耗する展開なのです。

集団内でヨネヨネやゲンタと会話しつつ、脚がガッツリ攣らないように早めに水分をガブガブ飲み、補給食を食べておく。

すると…

「プシュー!!!!!」と空気がもの凄い勢いで抜ける音が聞こえて、集団内で「あぁ~あぁ~」という声が聞こえる。
私も「あぁ~可哀そうに~!レース終わったなぁ~!」と思った。

そしたら…

俺やん!!!www

右手を挙げて右側に避ける…

「あぁ~あぁ~!!!」と仲間達に言われながら、おじさんは路肩に停車。。。
集団から離れて端に寄っているのが「完走目的おじさんパンクDNFの危機!」の場面です!

すぐに頭に浮かんだのは、「完走できひんやん!」という言葉でした。
バイクのおいちゃんに「どうした?」と言われ「パンクです!」と答えたら、スーっと消えて行った!www

数台車が過ぎ去って、呆然と立っているだけ。

新しくチューブを新調したのに…くやちい…

そしてレースは終わりなのだ…
チームメイトとたびたび話しているのだが…
私のFOCUSは、フロントを140mmのディスクにしており(ダンシング時に擦らないため!)、リアは固定の160㎜なのだ!
それがどうした!?とお思いでしょうが…
JBCFレースのスペアタイヤは、フロント160㎜でリア140㎜なので、前後共にスペアタイヤが使えないのです!www

ということで、スペアタイヤで走るという気持ちはサラサラなく、鼻からパンクしたら終わりだ!という認識で走っていたので「はい!終わりです!www」という気持ちだった。
すると、我がチームのサポートカーがやってきた!

photoby三井至ンルン♪

運転席から中畑監督が「やまと!どうした!?」と叫ぶ。
「パンクです!」と答える。
車に乗ることを考えていたのだけど…
キヨちゃんが「どっち!?」と声を掛けてくれたので「リアです。」と答える。
猛ダッシュでタイヤを持って駆け寄ってくれるので、思わずリアを外して、ディスク径が違う後輪をはめる。
背中を押してくれたので、そのまま突っ走ってみることにした!www

リアブレーキを掛けると、シュルシュルと音を鳴らして、当然ながらちゃんとブレーキが利かない!(≧▽≦)
それでもフロントは効くし、走行時に擦っている訳ではないので、走れなくもない。
かなりスピードの乗るコースだが、荷重は前にかかるのでフロントブレーキが生きていれば、後輪は微調整で使う程度でも行けるはず!

必死に踏み踏みする!

千切れてしまったけど、それなりのペースで踏んでいる選手が3名見えたので、追いかける。
まずは、その3名に追いつくことが先決なので、ガッツリ踏んで3分ぐらいで追いついた。
少し後ろで休ませてもらう。

シマノ、弱ぺ、フィッツの3名だった。
ペースは、ハッキリ言って遅い。
前の集団がマッタリしていたとしても、これだと追いつかないと思った。

前に出た際には、500Wぐらいで踏む。
上りでも気にせず踏む。
すると、ついて来たのはシマノの小山選手だけだった。

ローテを促したら、前を引いてくれる。
しかし、トラブルなのか体調不良なのか引いてくれる時間が短い。
でも、1人で走るより絶対に速いし、回復する時間が生まれるのは有難い。
コヤーミーに掛けてみるしかない!!!
ということで、ここからは二人でローテーション。
下りは強く長く引き、平坦はペースで回す。

すると1分!!!との連絡が入った。
前と1分もあるの!?(-_-)/~~~ピシー!ピシー!

集団はかなりマイルドなはずだから、諦めずに走る。
ここで救世主が現れる!!!

Ignameのチームカーが私たちの前に入ってくれて、カーペーサー開始!
コヤーミーは、すぐに車の後ろに入り、ピタッと張り付く。
私は、コヤーミーのすぐ後ろに引っ付いて走る。
少し走ると、コヤーミーが「Ignameさんの車だから、
左と右どっちが良いですか?」と聞いて来る。
「どっちでも良いです。二列で走るの?」と聞くと、「その方が絶対楽です!」と言われて、右側に入ることになった。

コヤーミーは、Ignameカーのリアバンパーに自分の前輪を数回当てており、それぐらいベタベタに引っ付いて走る。
私も真似ようとするが、当然出来ない!
怖すぎる…
下りでも、変わらない車間距離1㎝~5㎝ぐらいで走る。
私は怖くて30㎝ぐらい距離を開けてしまう。
下りは怖くてもっと離れていた。

でも、先ほどまで350Wとかで踏み踏みしていたのに、270W前後まで負荷が下がっているし、風も受けないし、スーパー楽になった!

しばらく走ると遠くの方で集団が見えた!
追いつけるやん!!!

前にチームカーの隊列が見える。

チームカーの隊列に近づくと、コヤーミーはIgnameカーを飛び出して、縫うように飛んで行った!www
コヤーミーは、車をスッと抜かしては、車の後ろに入り、抜かしては後ろに入り、あっという間に消えて行った!
下りでもそんなことをするんだから、凄い!

私は出遅れて、ソロで追いかけることになる…

少し走ったら、ヴィクトワール広島カーがペースをコントロールしてくれて、私の前を走ってくれる。
助かる!
さすが男前の監督!

広島の夜の街に生息しているようです!知らんけどっ!

かなり向かい風が強いので、ソロは辛かったので、本当に助かった。
あざます!

上りにさしかかり、ペースが落ちた所で、一気にダッシュしてサポートカーの隊列を抜き、何とか集団に復帰しました。
15㎞ぐらい追いつくのに走りました(T_T)
脚が疲れたと悲鳴を上げていましたが、集団はマッタリしていたので助かりました☆
ツイテルぜっ!!!俺っ!www

集団に戻ると「良く戻ってこれましたね!」「おっ!いつの間に!凄い!」と会話する。
「ブレーキが効かんのじゃy!!!」と話をすると「アブね~!」って、チームメイトに嫌がられました!www
でも、車もバイクも自転車もやっぱり同じで、荷重の掛かるフロントブレーキが生きていれば、後輪は微調整で行けちゃうのです☆
今までは理論で知っていたけど、実際にリアのブレーキが効かない状況で走ってみても、意外に行けます(^^♪

しばらく集団内でステルス効かせて、左からの風の時は右に、右からの風の時は左に、出来るだけ省エネで走る。
一度だけ下りの右カーブで弱ぺの選手が思いのほか膨らんで、私と少し接触したので…
私も避けるために外に膨らんだら…その左後ろにいたVC福岡のイケメンが死にそうになったらしい…
まぁ~私も焦って膨らんだのだが…
私の左後ろに選手がいて、合図されたのは知っていたが、知り合いだったとは…
すまんすまん…

レース後に「兼松さんに殺されかけた!その後リカバリーするのが大変だった…」と言われました。
彼は先頭集団から千切れてしまったようですが、それは全て私の責任ということにするつもりは全くありません(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾www
まじですまん!
膨らんで来ても、そのままラインを変えずに弾き飛ばす覚悟で、今後走りたいと思います!(知らんけど!)

話は戻して、集団復帰にかなり疲れたので、回復に努めるために、モグモグする☆

photo by三井至ンルン☆

集団に追いついた後に、すぐにカルストベルグの激坂だったので「ここでペースが上がったら死ぬ…(T_T)」という不安を抱きながら、上り始めたら、スーパーマッタリでかなり助かりました☆
上り切った後も、スーパーマイルド!
回復に努める!www

photo by三井至ンルン

モグモグタイム☆

そのまま、淡々と距離を消化して行く!
途中で補給場所で落車があり、一旦停止したが、事なき得た!

4周目の中盤で逃げていたおっぺいグループが吸収されたので、活性化するのかドキドキしていたが、シマノのクソイリベー!がアタックしまくっていたが、決まらない。
というか、誰も乗らないので、飛び出しては戻って来る。
それでも、何発も何発も繰り返しアタックするクソイリベー!!!
マジ強いわ!!!
カッコ良過ぎてジェラシー☆
さすが全日本チャンプのクソイリベー♡(最高に慕っているからこその、名称です!クソイリベー!www)

ブリジストンもマトリックスもブリッツェンも、まだ仕掛けないで、淡々と走る。
私の脚は、ジワジワ削られてきており、脚が攣りそう…というか攣っては戻しての繰り返し。
辛い…

攣ってしまったらストレッチするために、後方に下がる…

photo by三井至ンルン♡

中川キャップと会話する。
「かねまっちゃん!勝負やなっ!」と言われたが「パンクからの復帰で脚が無くなってますし、もう攣りそうでヤバいですし、お寿司!」と伝えたら「俺も100㎞タイマー発動であかんわ!www」と三味線の引き合いです☆
でも、キャップはいつの間にか消えていました…(機材トラブルも実力の内!って自分に言い聞かせているので、キャップも同じ!www今年のキャップは、厄年恐るべし!って感じで…トラブル続き…)

そうこうしていると、おっぺいが隣に来て「集団はメッチャ楽ですね~。かねまっちゃん最後の上りは絶対に前で入らないとダメだかんね!」とアドバイスをくれる。
そして、横風を嫌って位置を変えていたら「逃げで脚を使ってどうせダメだから…。しゃ~ないなぁ~」と言って、風上に入ってくれて楽をさせてくれた☆
さすが私に敬礼しただけある!

「ご苦労であった!大儀じゃ!!!」

しかし、脚が攣りそうで怖い…
無駄足を使わない。

同じコースを走っていると、どこで負荷が上がって、どこで下がって、どこをどのように走れば楽か分かって来るし、風の向きなども読めるので、位置取りを注意して、省エネで走る。

前では、代表3チームのアシスト選手が仕事をしている。
大変だぜ!マジで!
カルストベルグを上り切った裏側は、かなりの向かい風だったので、前は相当消費します。
実際に1人で追走して、2人で回して走ったので、よく分かります。
本当にアシスト選手をリスペクト!!!

最終周に入る!
一周目以外は、カルストベルグはL5下~中ぐらいの負荷なので助かる。
最後のゴール前の上りで勝負が決まることが分かった。

データは以下の通り。
1回目…4:43、381W
2回目…5:30、322W
3回目…5:16、340W
4回目…5:10、347W
5回目…秘密 、秘密

平坦や緩いアップダウンで勝負を掛けるチームはいないと思うので、このままそこそこのペースで走って、最後の上りでガチンコ勝負となる。

コンチチームの後ろにゲンタとオカが居てるので、そこの後ろに位置付けて、良い位置をキープしようと前にあがる。
そういえば、知らぬ間にチームメイトのユキも居なくなっていた。(高杉ひょっこりはんも居なくなっていた。)
ユキは、レース序盤から中盤は、下がっては前に上がってゲンタの前を走って、下がっては前に上がってゲンタの前に…と、永遠と繰り返していたなぁ~。
ゲンタの風よけ!?オカのため!?どっちかの指示!?
おじさんには、あまり理解できない動きだった。。。

オカの後ろぐらいまで上がって、最後の上りに備える。
すると、前の選手が大腿を左右に振って、最後の勝負所に備えて脚をほぐしていたので、マネしてプルプルしたら、盛大に脚が攣った!www

要らんことするんじゃなかった…

せっかく前に居たのだが、左端に寄って動けなくなるまでの攣りとならないように、ストレッチする。
自然と最後尾まで下がる…アホ過ぎる…

最後尾に下がってみると、意外に人数が減っていて驚いた。
30名ぐらいだった。

序盤とは違い、基本的には一列棒状の形態で走っており、横風などを受けやすいので、序盤より辛い。
前では、ブリジストンが一列で引いている。

なるしまの小畑さんが「俺はダメだわ!もう千切れる!」とチームメイトに伝えていた。
「へぇ~小畑さんでも辛いんだ!」と思ったことが記憶に鮮明に残っている。
いつもJPTで上位でゴールしているおじさんの星で、有名人なので、何だかそこに自分が居てることが嬉しかった。
俺もおじさん…www

ヴィクトワール広島の谷君も同じところを走っており「兼松さん攣ったんですか?大丈夫ですか?」と気遣ってくれた。
前に位置して勝負所で脚を攣って失速して迷惑をかけたくないので、最後尾を走る。
もう一度盛大に攣りそうで怖い…
次に攣ったら、間違いなく脚が棒になって戻らないだろうから、絶対に攣ってはならない。
(ちなみに、谷君は最後の下りあたりで消えました…)

レース終了まで残り20kmぐらいだろうか?

ドリンクをゴクゴク飲む。
ジェルも飲んでておく!

すると…意外に脚が復活してきて、普通にペダリングが出来る。
ちょっとペースが上がった場所でも、問題なく余裕を持ってクリアできたし、これは最後の上りでガチ上げできるかもしれない!
そんな期待でワクワクしてきた。

初めて、プロツアーのロードレースで先頭集団で勝負所まで残れるのだから、テンションが上がるのは当然だ!
ああぁ~ヒルクライマーからロードレーサーになれるように努力して来て良かったとシミジミ思いながら、コンチのアシストが引っ張る列車の最後尾で感慨にふけっていました。

少しずつアシストが役割を終えて落ちて行く。
マトのダイキが落ちて来たので、声を掛ける。
スゲー疲弊していた!

そして、最後の下りがやって来て、カルストベルグに突入する。
本当は、前々で入って勝負するのがセオリーだが、あえて後ろから入ることにした。
無駄に車列に入るのも申し訳ないし、後ろから速度をつけて、そのまま一気に加速して前に追いつこうと思った。

フロントギアをインナーに入れて、準備万端だ!

上り返しでトルクを掛ける!!!勝負所だ!!!

「ガシャン!!!!」という音がなり、「くるん!?」とクランクが空回りして、トルクが抜けた…
そして、チェーンが落ちた…

焦って自転車から下りる。
チェーンを付けようとするも、付けれない。
ディレイラーがグイグイと引っ張られている!

シマノカーから、白石さんがダッシュで駆け寄ってくれて、チェーンを戻そうとしてくれる。
しかし、上手く戻らない…

「何でだ!?」と白石さんがつぶやく…

すると…

「あぁ~ダメだ…壊れている…」と言われた。

頭の中が沸騰しそうだった!
こんな大事な場面で、こんなことあるかよ!
自転車を投げてやろうかと思うような、瞬間沸騰湯沸かし器状態でした…www

よく見てみると、プーリーが大破していた。


割れたプーリーのスポークが、チェーンのコマの間に突き刺さっていた。

しかし、すぐに冷静を取り戻し、残り距離を考える。
残すは、激坂の1.2kmのみ!
最終周の足切りタイムは、10分と聞いていた…
走れば間に合う!!!

すぐに走り出す!

クリートが邪魔だ!

すぐに靴を脱いで、自転車を押して走る!!!
スゲーキツイ!
自転車とは違うしんどさ…

前には走り止めたアシスト、疲れて蛇行する選手が遠目で見える。

Ignameカーが来て、代車を降ろしてくれて、自転車交換する!
跨って、背中を押してもらい、ペダルを回す!

痛いっ!!

シマノのペダルを裸足で踏んだら、クッソ痛い!!!
しかも、ゲンタに合わせたサイズのバイクは、小さすぎて股関節や膝が曲がり過ぎて、全然力が入らない!
平坦ならまだしも、クソ激坂やし、まったく進まない…
足裏は痛いし、力は入らないし、明らかに押した方が速い!!!

ダメだと思って、すぐに降りて、代車を押しながら走る!

すると…
監督が「サンダルを使え!」と言って、サンダルを渡される。
サンダルを履いて、ダッシュしたら「やまと!自転車に乗れ!」と言われて、自転車に跨ってキヨちゃんに背中を押してもらう。

自転車をこぎ出そうとしたら、やっぱりサイズが小さいし力が入らない!
そして、力を込めた瞬間に…

ピッキーン!!!!

終わったよ~!オワタよ~!!!(笑)
盛大に攣ってしまい、脚が棒になった…

どうすることも出来ず、そのまま転倒!www

スーパー恥ずかしい…
代車を借りて、サンダル履いて、立ちこぎしたら…そのまま転倒!!!!www
周りには観戦者が多数…

ごちゃごちゃしている間に、時間が経過して行く。
全然進んでないやん!(; ・`д・´)

すぐに立って、攣りを伸ばして、自転車を押して走る。

何分経ったのか全然分からない。
必死に走る!!!
何とか完走!完走!完走!完走!!!
頭の中は、完走という言葉のみ!

photo by目くらましスクリーンセーバーさん

何とか足が棒になりながら、必死のパッチでRUNして完走致しました!

ゴール後は、フラフラで息も苦しくて、立っていられませんでした。。。

凄腕カメラマンの至ンルンが、支えてくれて、誘導してくれた!
マジサンクス!!

さすがレース前に敬礼しただけある!www

「ご苦労であった!大儀じゃ!!!www」

その後、Ignameイエロージャージのチャンに自転車を託し休憩☆
チャンは、機材オタクっぽくて、いろいろウンチクを述べるのだ!
そして、壊れたプーリーを交換してくれた☆
サンキューちゃん!(チャンってなんや!?www)

しかし…走ってゴールとかダサイ…
でも、泥臭くてもカッコ悪くても、完走出来て良かった(#^.^#)
冒頭で伝えましたが、実質優勝と言っても過言ではない!!!

はい!優勝おじさんです!!www

おじさん優勝です!www

テントに戻り、クールダウン。

プロテインを作って頂き、WAY TO GOを食べながらリカバリー♡


photo by目くらましスクリーンセーバーさん

エエ写真をありがとうございます!

脚が死にました!最後の脚攣りとRUNでっ!www

無事に、プロツアーに残れます!

一安心です☆

しかし…なぜ壊れた…プーリー…
と考えていたのですが…
メンテ不足です!(+o+)

レース後、片づけをしていたら、うちの卑猥男子が、ナチュラルに卑猥…

さすがゲンタ!!!!www
着替えている時は、バナナを置こう!www(これはネタか!?本当か!?どっちなんだい!?…それは読者の想像にお任せ致します!)

シマノのブースにお礼に行くと、白石さんもコヤーミーも居なかった。
白石さんは、他チームなのに必死に修繕しようとしてくれていたので、感動した。
男前はする事が違うぜ!
そして、コヤーミーは、一緒に走ってくれたし、カーペーサーの仕方を教えてくれたので、感謝しかない!
1人なら追いつけなかったかもしれないし、追いついても虫の息だったかもしれない。
お二人ともありがとうございました!!!(ちなみに、コヤーミーはIgnameテントに挨拶に来てくれた☆好印象やんけっ!今度、飯行こう!!!)

そして、ヴィクトワール広島のブースにお礼に行くと、なんかエエ感じの雰囲気なので、写真を撮っておきました☆



会場を立ち去り、広島へ移動する☆
朝の3時まで飲み食い歩き!www
途中でヴィクトワール広島のメンバーが合流してワイワイ騒ぐ!www

いきなり二杯頼むアルコール兄さん!
夜のマンセボ!と言われていますヽ(^o^)丿www

食べ物の写真は山ほどあるのだが、割愛だっ!

そうそう!
ちゃんと勝負どころのデータを貼っておきますね~☆

もう一度、私のデータを記載しておく。

1回目…4:43、381W
2回目…5:30、322W
3回目…5:16、340W
4回目…5:10、347W
5回目…9:55、8w(笑うしかない!www)

KOMは、この5回目にザクザク塗り替えられています!

オーちゃんヤバすぎでしょ!!!
体重60kgで499Wで3分59秒!!
8.3倍で激坂を4分…
本気を出せば、もっと速いんだから、ヤバすぎ!!!

私の1本目は、体重62kgで381Wで4分43秒ですが…6.1倍…
8.3倍は、頑張って1分半ぐらいしか出せないと思います…

岡選手のパワーは、バグっていますね!絶対に!!
しかし、岡選手も強い!勝てなくて不甲斐ないのだろうけど…強い!!!

今回は、個人とチームの思惑が絡み合っていて、リストラされまくる過酷なレースではなかったから生き残れました。
実際に、私の出しているパワーがそれを物語っています。
トラブルなく、最後に本気でもがくことが出来ていたら、どれぐらい出せたのだろうか!?
きっと1本目ぐらいか?少し上ぐらいだと思われます。

全体のパワーグラフは、こんな感じです。

データがRUNしたので飛んでいますが…
AV196W、NP256Wでした。

ご参考までにっ☆

次のレースは、台湾KOMです。
これは、完全なる遊び旅行です!
台湾の料理をドカ食いするために行きます☆
ダイエットもしていないし、もうヒルクライムは疲れたおじさんです。

そうそう!
フロントブレーキが生きていれば、走れることが分かったので、フロントは160㎜に戻そうと思います。
そして、タイヤはやっぱりCORSAのグリップが秀逸だと思いました☆

後…
あれだけ下ってスピードが出ると、ディスクブレーキのメリットは、めちゃくちゃデカイです!
今、リムブレーキに乗り換えていますが、利き始めは一緒ですが、握り込んで行く時の制動力の違いがあり、コーナーを攻めれません。
やっぱり攻めるならディスク一択だと思います。

ヒルクライムだけを考えると、リムで良いです!www

帰りの車では、関西のTenというニュース番組の人気コーナーの「めばえ」に仲間のトヨカツ・トヨカナとUFOが出るというので、くぎ付け!

UFOちゃんは、ヘラクレスの異名を持つトヨカツの子どもちゃんやから、脚がごっつくなるのは致し方なし!www
末永くお幸せに!

それではっ!バイチャ!!!

changingman 兼松大和

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