”おっぺい!”日本中が泣いた!!

美ヶ原のレースレポより、これを書かずにいられないのです。

おっぺい!という男をご存知ですか?

おそらく、プロツアー選手よりホビーレースで活躍している森本さんや高岡さんの方が、一般サイクリストにとっては有名だと思います。(お二人は、プロツアーでも活躍されていた別格の選手ですけど…)

そんな自転車会の中で、私もプロツアーで走らせて頂き、おっぺい!というサイクリストの事を知りました。

 

彼は…寡黙で、鳥の巣アフロヘアーで、チャラくて、愛嬌のある愛されキャラです。

存在は知っていたが、直接会話したのは宇都宮ロードが初めてでした。

彼は私のことを知ってくれていて、バキバキのサイヤ人の私の身体のことについて話をしたのを今でも鮮明に覚えています。

 

そんな彼と距離感が近づいた!?イヤ…私が近づいたのは、Ignameの木曽合宿でした。

Igname合宿DAY1

 

宿泊施設で酒を飲みながら、私は彼に目標を聞きました!

プロ自転車選手として、プロツアーに参戦している若人の未来が気になり、そのマインドを確認したくて質問しました。

彼は「何すかね〜!?」と少し照れながら「全日本選手権で優勝したい!」と答えました。

 

出来る可能性はあるのか?と、私は質問しました。

すると彼は…

「ちゃんと練習して、しっかり調整すれば出来ると思うんすよ〜!」と、またしても照れながら話してくれました。

照れながら…多くを語らず、大きいことは言わずに話してくれた。

表現は控え目だったが、彼の強い心を感じたので、そこから彼を応援していました!

彼は細かなアウトプットが苦手なので、彼のチームメイトのブログで、調子が上向きなことは知っていました。

フランスで武者修行を行い、満を辞して全日本選手権を迎えたのだと思います。

 

私が美ヶ原でレースを終え、すぐに携帯で全日本選手権の状況を確認しました。

そして、ツイッターで驚愕の事実を知るのです。

 

大規模の落車で、各チームのエースが脱落…と。

 

そして、このツイートを目にしました。

まじかっ!!!

そして、ツイートしている時点でレースを終えているということ…

その後に、こんな写真が…

おっぺい!らしく、おちゃらけている。

 

その心境はどうなんだ!?と疑問に思いました。

 

すると、チームメイトのこのツイート。これはおっぺいのことを書いている。

 

そして、おっぺいが、このTomのツイートを引用して、ツイートしたのだった。

 

思わず涙が出ました。

多くを語らない男だが、きっとこの日のために自信を持って挑んだのだと思う。

そして、真剣にチャンピオンを狙っていたのだと思う。

転倒の原因となった、選手への配慮に心が苦しくなった。

自分の努力が一瞬で水の泡となる…それでも原因となった人へ配慮しているのだ。

だれも落車したくて落車なんてしない。事故なんだ…

自分が原因になったかもしれない…そう解釈したのだろうか…

 

ロードレースには、落車は付き物だ。

過程がどうであれ、最後に残って勝ったものが勝者だ!

競争とは実に残酷で、どれだけ努力しても、どれだけ情熱を注いでも、勝者は一人だ。

 

残念だろうが、結果はDNFというもの。

まだ若い!諦めずにもう一度チャレンジして欲しい!

今回の落車で得たものがたくさんあるだろうから!!

それを糧にして、さらに成長してほしい。

勝手に外野から、おじさんは思うのです。

 

そして、このブログを書いていると、Facebookで彼の投稿がニュースフィードに現れた!

読みながら、泣いてしまった。

涙もろくなったものだと、自分で思った。おじさんになると涙腺が緩むのかな…

ここに、彼のFacebookの投稿を転記します。

 

現在の私のブログは、投稿すると一日4,500アクセスほどある。

富士ヒル優勝以降、極端にアクセスが増えた。

私のブログの閲覧者のほとんどが、サイクリストだと思う。

私が勝手に応援している「おっぺい!」を知ってもらいたくて…

ヒルクライムだけでなく、ロードレースで走っている人達のことを知ってもらいたくて…

そんな気持ちで、今日のブログを記載しています。

全日本選手権にかける選手達の思い!

参加している選手それぞれにドラマがあるだろうが、今日は私が応援している「おっぺい!」を取り上げました。

(おっぺいの許可を得ずに、勝手に記載していますので、おっぺいが嫌がったら、この投稿は消します。)

 

では、おっぺいのFacebookの投稿です。

こんばんは、おっぺいです。
まず一言、「痛い!」
ご存知の通り全日本選手権がアヲムォリ県であり、スタート直後にすっ転んでしまいました。
肩鎖関節の亜脱臼と鎖骨の剥離骨折だそうで処置方法がなく痛みとうまく付き合って!だそうです。

何を目標に走ってますか?と問われると分からない自分がいた。今年は違い、全日本選手権で結果を残したい。アヲムォリの厳しいコースで結果を残したいと強く思う自分がいました。
そのために全てを逆算してスケジューリングしたわけです。
フランス遠征の期間は全日本選手権で結果を残すべく組んだようなものでした。チームメイトのフロリアンの家(1500m)に住み込みで練習に明け暮れた毎日。彼の家族は食事にも気を使ってくれ身体は絞れていき一気にレースを走る身体に仕上がっていきました。(Special thanks to Florian Hudry family)
そしてレースでは1.1(1クラスの1デイレース)では結果を残せなかったもののその他のレースでは勝負する場所までたどり着きました。
〆に Val Thoransってスキーリゾートで1週間ほど高地合宿(2300m)をし完璧な遠征が終わります。
これは僕にとってとても大きな自信となりました。皆知っている通り僕はメンタルが弱めで積極的な発言をする事はあまりありません。
友人から「U23だけ観て帰ろうと思ってたんだけど、おっぺいやれるの?やれるならもう一泊して観ていくんだけど。」と電話があり即答「やれます。」と答えている自分がいました。
そんなことを言う自分にビックリしました。

当日いつもと同じ食事を済ませレースへと。
ワクワクが止まらない自分がいました。完璧な機材、気持ち、体調。色々な人に感謝の気持ちでいっぱいでした。(僕はあからさまな感謝は大嫌いでそのような発言は価値を低めていると思っています。)集団の密集度への慣れ、速度、気持ち。どれを取っても余力があると感じていた。
リアルスタートが切られいよいよ始まった全日本選手権。最初は落車が怖いから前で展開しよう。逃げる気持ちはない、脚を使わないで後半勝負に備えよう。
30番手くらいで走っていると前で落車。自転車がクルクルとコマの様に回っていていました。避けられる!と思いましたがどんぴしゃりで進路に。左肩から地面に叩きつけられ、ホイールが木っ端微塵に。痛いけれど戻らないと!しかしマビックカーは見当たらず、来るのはチームカーを入れているチームのメカニックのみ。どうやって走り出すの?そう、終わったのです。レース開始2分で終わりました。この為にシーズンインから積み上げてきたものが一瞬で崩れ去りました。ちとウルッと来ました。

〜ここからは現場で感じた事を書いています。詳しい人は人物特定出来るので、読みたくない方は閉じるor飛ばしてください〜

原因を作った選手がそこにはいて、皆から罵声を浴びています。僕はなぜか彼を責める気持ちは生まれて来ませんでした。
悔しさをどこかにぶつけたい、責任転嫁したい。自転車を叩きつけたい、叫びたい、ヘルメットを投げつけたい。なんて気持ちはなく。
マビックカーにホイールを要求して×を出された時にあぁ終わったんだ。と感じました。
サグワゴンで彼と一緒になったのですが、僕は彼に何も言ってあげることが出来ませんでした。
彼の背負ったものは僕のリタイアとは比べ物にならないくらい大きいものだと思います。
克服したら強くなるんだろうな、さらに強い彼になるんだろうな。
いい奴を演じようとか思って書いている訳ではありません。
救護に運ばれてからはどうして転んだの?何があったの?と。頼むから黙っていてくれ。
その一心でした。(汲み取ってください)
みんなの顔を見て話していると僕も元気になって来たのは確かです。

〜ここから〜
僕の全日本選手権は一瞬で終わってしまいました。僕の力でどこまで戦えたのかを試すことが出来なかったのは悔いが残ります。
しかしここまで自分を高められたのも事実です。(高まったかは走っていないので確認できませんが、自分の中では今までで一番走れている感覚だし出力もピーク更新していました。)
なんか清々しい気分でもありました。

結果が全ての全日本で僕は何も得ることが出来なかった。
違うと思います。
色々なものを得ました。
そう、たくさんの暖かい何かを。

長いのでこの辺で終わります。
いつも通り尻すぼみな内容ですが。
来年の全日本は今年以上の自分になっていたいですね。人間的にも選手的にも。

今年は元気なおっぺいを見せられると思います。

必ず、来年は最高のコンディションで、最高のパフォーマンスを発揮し、最高の結果を手に入れて欲しいと勝手に思っています。

彼が最後に記した言葉!

「今年以上の自分になっていたいですね。人間的にも選手的にも。」と。

人間的成長が彼をさらに素敵な選手にするだろうと思います。

全ての人の応援を力に変えて頑張れっ!!

私も負けずに、人として成長できるように頑張ります!

応援しています!!おっぺい!!!

 

changingman 兼松大和

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