それは、7月13日(水)の22時頃に突然起こった。
本格的に身体を仕上げていく為に、ダイエットと練習を再開した日だった。
早朝より朝練を開始し、食事制限も開始していた。
ハプニングとは、突然起こるものである。
リスクを回避することが出来なかった、自分が情けない。
仕事を終え22時前に職場を出た。
帰宅時も、しっかり負荷を掛けるべく、車の通りがほとんどなくなった国道を走る。
大阪から奈良へ向かう道は、交通量が少なくて助かる。
シクロクロスのエース君で、平地を走る。
目標は、信号ストップなどを入れてAVスピード35km。
ライトは、二灯点灯させており、キャットアイの最高グレードだ。
最高グレードだけあって、路面をしっかり照らしてくれている。
テールライトも赤くしっかり点滅し、後方から追い抜いてくる車に私の存在をアピールしている。
安全面には、かなり配慮している方だと思う。
そんな中、平地を走る。
後方からトラックが迫ってくる音が聞こえた。
私は、左に寄って走行しており、位置取りは問題ない。
対向車も来ておらず、道路も広いので、何ら問題のない、いつも通りの在り来たりの場面であった。
すると、トラックが私のギリギリ右横をスピードを出して追い抜き、そして左前に幅寄せし、ブレーキランプを点滅させてきた。
明らかな嫌がらせである。
しかし、トラックも接触すると事故になるので、あくまでも嫌がらせのビビらせである。
「なんやねん!おっさん!(おっさんかどうかは知らないけど…)」と声に出し、トラックを見ていた。
その瞬間にハプニングが起こった。
前輪に強い衝撃が加わり、ブランケット(ハンドル)から手が滑り、姿勢が前のめりになった。
とっさにドロップハンドル辺りを握ったが、そのまま身体は自転車より前方に放り出されるように前転していく。
ハンドルを握ったまま前方宙返りのように回転し、背中~腰にかけて地面に叩きつけられた。
道路に穴があいていた…
トラックに気を取られ、路面を確認していなかったのだ…
完全に注意不足である。
私は左半身を下にして、自転車に乗っている姿勢のまま動きが取れなかった。
しばらく、激痛で息が出来なかったが、呼吸が出来るようになったと同時に、左肩後面と左腰辺りに強い痛みがあり、ただの打撲ではないことをすぐに悟った。
足は動くが左膝が異常に痛んだ。
その時に、私が思った最初の感想は…
「俺って、ついてるわ~」
だった。
左肩と背中が異常に痛んで動けなかったが「これぐらいで良かった!」と、すぐに思えた自分自身の思考を誉めたい。
スーパーポジティブの私は、自分を”スーポジ”と呼んでるが、この状況でスーポジでいれた自分が嬉しかった。
日々トレーニングしている成果だと思った!
心の状態を健康に保たなければ、何に取り組んでも良い結果何て導き出せないのだ。
後続の車の方が降りてきて、反射板を出して後続車との二次災害を防止してくれたり、自転車を退けてくれたり、救急車を呼んでくれた。
しばらくしてから立ち上がり、助けてくれた人達に何度も頭を下げて感謝の気持ちを伝えた。
そして、救急車をお断りさせて頂いた。
転倒した際に、トラックの後方にいた車と接触した感じがあったが、私が接触したことを説明し、謝罪したら「あたっていないから大丈夫」と言ってくれた。
明らかに傷があるように見えたので「あたったと思うのですが…本当にあたっていないのでしょうか?」と数回聞いたが、「大丈夫あたってないから!」と言い切ってくれた。
「兄ちゃん!左手動いてないけど、大丈夫か?」と言ってくれたが、「自分で何とかできるので大丈夫です。」と伝え、助けて頂いた人たちと別れた。
右手で携帯を出して、嫁に電話したが出ない。。。
自転車は、ブレーキがリムに食い込んで、動かない。
左手が使えないので、ホイールを外そうとしても、上手く外れない。
仕方がないので、自転車を踏みつけながら、右手で無理やりクイックを外し、ホイールを外し、ブレーキをこじ開けた。
ブランケットは歪み、ステムも進行方向とは違い明日の方向を向いているが、自分では直せない。
ホイールは、ブレーキと接触しているが、何とか自走できるレベルだったので、右手と右足で何とか走って病院へ行った。
普段なら10分ぐらいで着く病院が、40分近くかかった。
この時私が考えていたことは、「仕事への影響」「宮田に出れるかどうか」「乗鞍に挑めるかどうか」の3点。
- 仕事への影響
左肩と背中が異常に痛かったが、鎖骨が生きているのでオペはせずに済むだろうと考えていた。よって、デスクワーク中心の私は、仕事への影響は、ほぼ皆無だと思い、安心していた。
- 宮田ヒルクライム…
宮田にはベストで挑むことは、まず不可能だと思った。またしても、JPTのヒルクライムで戦えないのかと、残念な気持ちしか芽生えなかった。
- 乗鞍
かなり影響を受けるだろうが、6週間あるので「何とかなるかもしれない!」「諦めるには、早すぎるっ!!」そう思っていた。
2年前に乗鞍一週間前に骨折した時は、悲しくて・悔しくて・情けなくて、人目をはばからず泣いた。
その時の記事がこちらっ!
↓
そして、その翌年に乗鞍で2位となりました。
その時の記事がこちらっ!!
↓
しかし、今回は、違った。
乗鞍まで6週間ある!
「まだ、間に合う!まだ終わっちゃいない!」そういう前向きな気持ちしかなかった。
“まだ諦めちゃ~いない!!!”のだ!!!
病院に到着し、救急外来を受診する。

診察結果は…
「左肩甲骨骨折(肩甲棘)、左第11肋骨骨折」であった。

レントゲンやCTを見たことがある人でないと分からないかな??
上から見た画像。
下のS字になっているのが鎖骨です。
その奥の肩甲骨がバキッ!!って割れています。

真下から見た画像。
割れてます。

擦過傷は、肘や肩・背中などにあるが、大したことはなかった。
左膝は、打撲のみであるが、かなり腫れており、歩くだけで痛い。

そして、筋挫傷があり、内側ハムストリングスに血腫が出来ており、膝内側に大きなコブが出来ている。。。
(翌日には、真っ青になり、血腫が大きくなりました。。。)
これは、受診時の写真です。
誰か仙豆を下さい☆
ということで、練習が全くできず、日々痛みに耐えて生活しています。
痛み止めも飲まない!と決めて、この痛みをしっかりと受け止め、乗り越えたいと思います。
最低3週間は、固定しないといけないらしい…
痛みが取れるのは、1ヶ月~1ヶ月半とのこと。
固定ローラーに乗ってみましたが、膝が痛くて踏めない。
そして、肋骨がこんなに痛いとは思わなかった。
骨折部位が、脊柱のすぐ隣になるので、痛みが強いのだろう!とのこと。
骨折している部位は、腰椎と胸椎の移行部付近で、身体の屈伸(曲げ伸ばし)や側屈(左右に身体を倒す)や回旋がもっとも生じる部位なので、身体を動かす度に痛みが走る。
左の下から2番目の肋骨(11肋骨)です。
これは後ろから見た図です。
脊柱から肋骨が出てすぐの所に、縦にパシッ!っと割れています。

こっちの方が分かるかな??

息を吸ったり吐いたりは、まったく問題がないのだが、体幹の動きに痛みが伴う…
もう一度言いますが、誰か仙豆を下さい!!(笑)
そうそう!
後続車と接触したその時は「なんてラッキーなんだろう!」と思っていたが、後々この話を仲間にすると、後続の車の人は“ひいてしまった!”と思っていて、“当たっていない”と主張したのではないか?と言われた。
そんな思考には全くならず、当たっているのに、当たっていないと言ってくれることに感謝の気持ちしかなかった。
アホかも知らんが、良い思考だ!(笑)
違う視点から見れば、後ろの車に当てられた…となるのか…
まぁ~今となってはどちらでもよく、私はついているとしか思えないほど、ラッキーボーイである!!
これからもスーポジで、プラスの影響を他者へ与えることができる人になれるよう、日々精進致します!!
ということで…
兼松大和は負傷していますが、諦めていませんので、ここで報告しておきます!!
病院受診している最中に、医療事務の課長さんに「もうレースダメですね~」みないなことを言われて、「いやいや!全然諦めていませんよ!」と伝えたら、ひいていた…|д゚)(笑)
たくさんの食材を持って、お見舞いに来てくれたチームメイトのジュンに、諦めていないことを伝えたら、ひき笑いしていたっ!(笑)いい顔してるぜ!ジュン!!
理事長にも諦めていないことを伝えたところ「ホンマに諦めてないの??凄いな~」と言って頂けた。
現実的に考えて、どう考えてもこの時期に、この怪我は大きすぎる痛手であり、ベストで挑むなんて難しい。
ピーキングする何て出来ないと考えるのが普通だろう。
でも…
諦めたら、そこで試合は終了ですよ…?
まだ、諦めるには早すぎる!!
だから、情熱全開で挑みます!
情熱全開で挑んで、どうにかなるレベルではないかもしれないけど、挑まなければ、そこで終わりですから、挑みます!
”情けない結果になるかもしれないけど…”なんてことを考える、そんなネガティブな思考で、何かを成し遂げる事なんて出来るはずがない!!
ベストで乗鞍に挑みます!!
たくさんの仲間に、ご迷惑とご心配をお掛け致しました。
すみませんでした。
そして、たくさんの励まし、ありがとうございます。
ブログ更新して下さい☆とメッセージをくれた皆さん、お待たせして申し訳ありません。
「胸に7つの傷を持つ男!」
その名を”北斗の拳”という!!
私は、”2年前に、右の肩甲骨骨折!今年、左の肩甲骨骨折!”だっ!!
「左右の肩甲骨に傷を持つ男!!」
その名を”兼松大和”という!!!
アアアアァァァァァ~タアァ~!!!(笑)
皆さん、これからも、どうぞよろしくお願い致します。
changingman 兼松大和
道路の管理者の管理責任という問題もありますが、ともかくも1日も早いご快癒を祈念します。
ありがとうございます!
なるほどっ!
道路の管理責任というのがあるのですね☆
学ばせて頂きました。
早く治して、レース強度のトレーニングが出来るように、しっかりケアしますo(^▽^)o