経産旗に行ってきました!
経産旗ってなんじゃらほい!?
Jプロツアー最高のステータスを誇るレースが「経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ」。53回目の開催となる今回の会場は、広島県中央森林公園。広島空港の外周を1周する12.3kmのコースは、過去にアジア大会のロードレースや全日本選手権が開催された由緒あるコースだ。(シクロワイアードより引用)
ということです。
広島開催なので、移動時間は3時間半ぐらい。
Jプロツアーのレースとしては、我々関西組としては、近いことになる。
群馬とか静岡とか新潟とか遠すぎる…
台風の影響で中止となることが予想されていたが、ギリギリまで開催を検討した結果、1周短くした14周から13周に短縮されて開催決定☆
ヴィクトワール広島の中川キャップ(アルコール兄さん)、イナーメ信濃山形のトヨカツ、同じくイナーメ信濃山形の私(おじさん)の3名で参加することとなった。
あれっ!?シクロワイアードで「キャップこと中山さん」と紹介されていたけど…本当の名前はなんじゃ!?www
中山アルコール兄さん?の家に4時半に集合。www
いつも通り、キャップの愛車でキャップの一本引きで広島までワープ!
運転を交代することなく、全てお任せ…
本当にいつもありがとうございます☆
出発直後に、トヨカツがヘルメットを忘れて取りに帰ることになったのだが、本当に直後だったからOKOK!
車内では「私が何としても完走しないとダメだ!」という話が中心だった。
なぜかと言うと…
修善寺⇒広島⇒群馬と3月・4月にプロツアーに参戦したのだが…
全てDNF…
クソ雑魚過ぎて、ポイントがない”(-“”-)”
来年プロツアーで走るためには、年間個人ランキングを100位以内である必要があり、尚且つ、ロードレースを完走していなければならないのだ。
この広島は、レースカテゴリーが「プラチナ」という最高ランクの扱いであり、このレースの完走ポイントが高いこと、そして、経産旗を完走しているということがステータスとして高いので、絶対に完走しないと来年はプロツアーで走ることが出来ない…
ということで、完走必須ということで話をしていた。
そして、30位以内なら全日本選手権大会の参加資格をゲットできるのだ。
トヨカツは、プロツアーラストレースになるかも!?ということ。(来年はホビーおじさんになるかもしらん…)
キャップは、当然プロツアーライダーのままなのだが…私がプロツアーを走れないなら、1人遠征になることも多いし、一緒にワイワイする仲間がいなくなるのが寂しいそうだ。
わいも寂しい(T_T)
ヤマカツ練のメンバーでJPTライダーがキャップだけになっちまうぜ!
ということで、先ほどお伝えした通り、私が来年プロツアーで走れるためには、とにかく完走なのだ!
私の目標は、とにかく完走すること!
いつも逃げに乗ろうとして失敗したり、ポジションが悪くてインターバル地獄で死んでしまうので、如何に省エネで効率的に走り、完走するのか?を考えていた。
私は、パワーの絶対値が低いので高い負荷を出すことがかなり辛い…というか苦手…
でも、ハイワットを出さなければならないことがプロツアーでは、かなり多い。
ということで、練習内容も筋トレでモアーパワーして来たし、インターバル練習で本数をこなして来たのだ☆
サラ脚で高い負荷が出せるのは当たり前なので、疲労が蓄積した状態でどれぐらい10秒とか20秒高い負荷が出せるのか、とても楽しみだった。
https://twitter.com/Changingman_TGR/status/1175411863925874689?s=20
取り組んで来たトレーニング内容の評価が出来るのが、リアルレースだからねっ(*^^)v
ホンマに全日本JPT大食い選手権大会とかないかなっ!?
優勝候補筆頭やと思うねんけどなぁ~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾www
そんなこんなで8時過ぎに会場に到着☆
しばらく、時間を潰し、中畑監督が会場に到着したので、Ignameブースの設営に取りかかる☆
本当にいつもいつもサポートして下さって、感謝しかない!
ありがとうございます。
テントを張り、ローラー台をセットしたり、いろいろ準備を行っていると、ユキ・岡・ルーカスも到着。
ゼッケンを貼って、センサーチップを取り付け、出走サインを済ませて、実走で軽くアップ。
調子は悪くない。
疲労も抜けているし、圧倒的カーボローディングしているし、これで完走できなかったら「単純にクソ弱くて能力が足らんだけ!」と思える状態だった。
体重は、前日朝が61kgで軽いダイエットにも成功している。
レース当日の朝は64kgなので、ちょっと増えすぎだが、雨で寒い中を走るので、体力の消耗が激しいと思われたし、水分が貯まっているだけなので160kmもレース強度で走れば、むしろ脱水になるので丁度良いと思っていた。
ちなみに、前日にキャップと中華を食しました☆
閉店する地元の有名人気店に、オープニングアタック決めました!
美味い!!!
すると… pic.twitter.com/2olkNjlpg1
— 野菜栽培プラおじ Kanematsu_Yamato (@Changingman_TGR) September 21, 2019
家に帰ってからも、パンを食べたり、おはぎを二つ食べたり、好きなだけ食べたんですけどね~(*´▽`*)
当日朝の軽量化は不満足でしたが、まぁ~それなりに軽量化できたのでOK!
いつも通り、中畑監督にマッサージを行ってもらい、準備万端!
イナーメオイルのベリーホットを塗ってから、レインジェルを塗って、身体もポカポカしている。
脚もテカテカして強そうに見えるし、最高だわ☆www
大台ケ原ヒルクライムでも、Ignameオイルとレインジェルのコラボで、しっかり水を弾いてましたよ(^^♪
手足がテカテカなのは、雨の中のライドの強い味方!!!
Igname Rain gel を塗っているからです☆
ちゃんと水を弾いてるぞ!https://t.co/PirVKDEnsc pic.twitter.com/vlvLweomZh— 野菜栽培プラおじ Kanematsu_Yamato (@Changingman_TGR) September 21, 2019
ということで、レースはスタートするのです。
そうそう!
岡が、不思議なものを塗ってもらっていてワロタ!
でも、当の本人は真剣だし、効果があるらしい。
安いしやってみようかと思ったり思わなかったり…


スーパーとかで売っているジンジャーの粉末。
なかなか良いとのこと。
ホンマか!?
岡は天然というか、不思議ちゃんやからなぁ~(; ・`д・´)
10時30分にスタートのピストルの音!
めずらしくパレード走行後にリアルスタートとのこと。
台風の影響で参加者がいつもより少ない感じなので、序盤のわちゃわちゃ落車祭りは避けれそうだと一安心していたのだが…
スタート直後に、リアルスタート!?と思うようなダッシュ!www
道路いっぱいに選手が広がって、場所取り合戦が開始される…
先導車のスピードが、メッチャ速いわけではないし、遅いわけでもないので、微妙な速度域。
リアルに始まってるのか?と不安になる瞬間もあったけど、始まってはいない感じだった。
ガンガン横から上がって来るし、ずるずる下がるわけにはいかないので、ポジションをキープして走る。
かなり接近しているので怖い…
絶対落車起こるやん!って恐怖心しかなかった。
雨は小雨だが、路面はウェッティー!!!
そして、リアルスタート!!!
やっぱり1周目は、上げがパネェ~!!!
皆元気だし、前に上がろうとする動きが多々あるし、前の動きに合わせるだけなんだが、かなり神経を使う。
そこそこ踏まされたけど、皆一緒なので致し方なし。
前の動きなんてどうでも良くて、無駄に疲労しないように省エネで走るのみ!
2周目の途中で、急激に速度低下!
えっ!?スーパーまったり!
というかサイクリング!!!
心拍がそこそこ上がって、脚も乳酸が貯まり始めていたので、助かった☆
すると…
ガシャガシャガシャ~!!!!と落車!www
えっ!?速度も下がって、めっちゃマイルドやのに落車!?と思ってしまった。
しばらく走ると…
ガシャガシャ~!!!!と、またしても落車!!!www
苦い思い出の大分アーバンクラシックでチームメイトとなった岸と話をしながら、「緩まると緊張感なくして落車するんやね~」とか話していた。(フラグ立ってもた!www)
後で知ったが、キシも落車したらしい。。。。(怪我してないと良いんだけど…)
一回目の落車で、減速しながら転倒した人にゆっくり突っ込むトヨカツを見て、あぁ~怪我しなければ良いのに…と思った。
走りながら、中川キャップと「トヨカツが落車に巻き込まれてました。」と報告と少々の会話をしていた。(2本目のフラグ立ってもた!www)
集団は、スーパースローなので、トヨカツは無事に無傷で復帰☆
スーパーマイルドなまま、2周目を終了。
先頭とのタイム差が、グングン広がる。
でも、私には関係ないことなので何も気にしない!
私は立派なリザルトを残せる身分ではないのだ!
目指すは完走!そして、出来れば30位以内で全日本選手権大会の参加資格を得るのだ!
3周目に入り、少しだけペースが上がり、走り易くなる。
流れながら走れる感じ。
2周目は流れないので、ブレーキを度々使ったのだ。
すると…
3周目の下りコーナーで、右側で落車が発生!
見慣れたジャージと自転車が転がる!
自転車が道路の真ん中に滑って行く!
落車した人は、ハトが豆鉄砲くらったみたいな顔をして、回転しながら滑っていた!
キャップやん!!!!www
大怪我するような落車には見えなかったが、キャップの自転車を避けるために集団が真ん中で割れる!
キャップは、モーゼだっ!www
そのまま集団は過ぎ去る!
アーメン☆
ジワジワとスピードが上がる。
モーゼは単独落車だったので、復帰できないやろうな…と思った。
タイム差が4分チョイになった辺りから、マトリックスがジワジワと追走を開始する。
その後も、至る所で落車が発生する。
チームメイトのルーカスが、英語で「端はとてもスリッピーだから、気をつけろよ!ボーイ!」って言ってくれた!
お前の方が断然年下やんけっ!(; ・`д・´)!www
ヒアリングは、そここそ分かるつもりだが、しゃべるのは無理!
「オーケー!サンキュー!」って答えておいた。
どうやら逃げグループは、強いメンバーが乗っているようだ。
集団内には、ルビーレッドジャージ争いをしているブリの岡選手とマトのオーちゃんが居てる。
マンセボ親分も居てる。
この集団はマトリックスの支配下にあり、ジワジワタイム差を詰めて行き、後半で爆上げして岡選手を千切ってオーちゃんが優勝する予定なのは、すぐにわかった。
ということで、爆上げまでひたすら省エネで耐えるのみ。
上りでは、380W~450Wぐらいの負荷で上ることが多い。
L5というより、L6中心だ!
(体重減らしておいて良かった☆)
前で、マトのダイキが独特のダンシングで牽引しているのが見える。
「アシスト辛いの~!!頑張れ~!!!爆上げはしないでね~!!!」と心の中で応援する。
photoby三井至ンルン♪
上りはダンシングでクリアしたり、高ケイデンスでクリアしたり、上手く筋を使い分けるように意識していた。
周回数を重ねて行くのだが、落車は絶えない…
正直に言うと、なぜ落車しているのかが分からない。
雨は降ったり止んだりを繰り返しており、路面もドライの部分とウェットの部分がある。
端に寄り過ぎず、車体を寝かせ過ぎないように、グリップの限界まで攻めなければ問題ない範囲だと感じていた。
おそらく、転倒した選手も同じではないだろうか?
きっと、部分的にオイルが飛散していたり、苔が生えていてリスキーだったのだろう。
「そこのラインを通ったら絶対滑る!」みたいな感じなのだと思う。
私のテクニックがあるとかないとかのレベルではなく、見えない死のラインがあって、そこを走った選手は転けるんだろう…
しかし、雨の日でも練習する必要があるとよく言うが、本当だと思った。
普段から同じ仕様の装備で走っており、雨でも走っていたので、あまりタイヤのグリップに不安がなかった。
というか、VittoriaのCORSAのグラフェン2.0は、本当に良くグリップが効く。
25Cだけど、空気圧フロント6.6、リア6.8で幅は27mmぐらいあるんじゃね!?って思うぐらいタイヤが太く、グリップが効く。
柔らかいので、路面もとらえてくれるし、ええタイヤです☆
そうこうしている内に、知らぬ間に選手が減っている。
コンチのチームが前を固めており、その後ろを走りたいのだが、それは他の選手も同じ!
余り前に上がろうとすると、小競り合いがあり疲弊するので、後ろに下がってみたりした。
すると、意外にすぐ後ろがサポートカーだった!
あれ!?ジワジワと選手が減っている。
どうやら、今日のおじさんは、そこそこ走れているようだ!
photoby三井至ンルン♪
photoby三井至ンルン♪
ユキもルーカスも居なくなっていた。
Ignameでは、トヨカツとショウガ粉大好きカワウソ君が残っていた。
後ろに下がると、やっぱりおじさんは辛い場面が増える。
後ろはポジション取りは楽だが、一瞬の加速を必要とする場面が増えるのだ。
瞬発的なパワー不足のおじさんは、やはり前々で走ってインターバルを減らす方が良いと思った。
photobyケンサク兄さん
走っている時は…
走行距離を見て、「後〇〇km!」とブツブツ言う。
先頭とのタイム差を聞いて、「後〇〇分縮めば、追走が始まる!」とブツブツ言う。
ブツブツ言うおじさんでした(‘◇’)ゞ
補給食は、苦い思い出の大分アーバンクラシックでヨネヨネが作成してくれたパンを自分で作って持って来ていた。
ぶどうロールパンにジャムとチョコを挟んだもの3つ。
ぶどうロールパンにはちみつとチョコを挟んだもの2つ。
自作の粉飴ジェル250ml(アップルジュース120mlに粉飴100g、はちみつ、塩少々)。
これが美味しいのだ☆(#^^#)☆
40分に1個ずつ食べた!
一度、補給タイミングをミスって、三段坂手前で口に入れてしまい、ずっと飲み込めずに口の中に入ったまま400W前後で踏まされて、死にそうになった(T_T)www
集中力を欠いていて、食べるタイミングをミスったのだ!
そうこうしているうちに、ジワジワと先頭とのタイム差が縮まり、2分を切り始めようとしていたので前の方に意識して上がっておいた。
確か95kmぐらいだったと思う。
その頃から、後ろにいたコンチの選手も前々に集まり始めたので、やはり動きが生じる匂いがプンプンしていたので、気を引き締める!
すると、シマノの黒枝選手が右側から上がって行くのを見た。
ドリンクを取りに行った後なのかな!?とか思った。
ペースもジワジワ上がっており、集団も減ってきているので、基本的には下りは1列走行だったのだが、黒枝選手がそれを横から抜いて行く。
お仕事するんだね~!と思って、すんなり前を譲った。
私の前の選手も抜いて行き、前に上がって行く。
優しいね俺!
おじさんは、若人に優しいんだよ!
(≧◇≦)www
すると…
…
おい!マジかっ!!!!
…
転倒!!!!
…
スローになる!!!
…
あかんやつやん!www
落車する前の走馬灯やんけっ!www
ブレーキしながら黒枝選手を交わすも、自転車が私の前に滑って来る!
滑って来た自転車を避けるために、道路から芝生ゾーンに入るために、縁石というか道路が盛り上がっている箇所をバニーホップ的な感じで飛び越える。
奇跡的に成功して、わずかな隙間の草むらに入る。
草むらから道路に出ようとしたが、また道路が盛り上がっている箇所があるのだが…
盛り上がるというか完全にブロック状態の盛り上がり方…
「ふざけんな!ブロック!!!」
転倒しないようにバランスを保つのに必死で、もう1回ジャンプなんて出来ない…
そのままブロックに前輪が突っ込む!!!
一気に重心が前に行き、後輪が浮いて前転しそうになる。
奇跡的にクリートが外れて、前転宙返りしそうになるところを、ハンドルを跳び箱にして、馬飛びのように飛び越えて、私は着地!
最高難度の荒技を決めたので、10点満点で金メダルだぜ!www
そんなこと出来るんやと、自分でも感心した( ̄∇ ̄)www
しかし、自転車は前転して右側に盛大に倒れてしまった…
すぐに自転車を起こして、後ろを見ると、複数名が絡んでいる落車だった。
座り込んだまま「ごめん」と黒枝選手が巻き込んだ人達に謝っている姿が見えた。
悪気はないからね…
レースって怖いね…
すぐに前を見ると、トヨカツが私を見ながらゆっくり流している。
集団は、もう見えない…
急いで自転車を確認するとチェーンも落ちていないし、ディレイラーも問題なさそうに見えた。
飛び乗って、ダッシュする。
私が追いつくのを確認して、トヨカツが加速してくれる!
「マジかっ!トヨカツマジか!お前マジかっ!!!ホンマにマジかっ!!!!」
感謝の気持ちしかなかった!
トヨカツが上りを引いた後に、下り区間をええ速度で引いてくれた!
30秒~40秒ぐらいだろうか!?
私が「代わるわ!」と言って前に出たら「攣ったぁ~!!」とトヨカツが叫んだ!( ゚Д゚)
少し待とうかと考えたが、私を待って集団復帰させるために引いてくれたのに、待つのは好意を無駄にすると思い、振り返らずスピードを上げる!
思いっきり踏む!
確か、辻善光さんが言っていた!
追いかける時や逃げの時は、「本気で踏む!」と。
ペースで追っても追いつかないだろうから、ダメ元で思い切り踏んだ。
だいぶ先に、15名前後の選手が見えた。
その先には、まばらに選手がポツポツと…
おじさんが新体操を楽しんでいる間に、集団が活性化してセレクションが始まったことは、すぐに気づいた。
とにかく、前の15名前後に追いつくことを目標に走る。
トヨカツと離れてから2分~3分ぐらいだろうか?
取り敢えず、15名前後の集団に追いついた。
おいついたのだが、明らかにペースが遅い…
完全にレースを終えたグルペットだった。
ここに居ても仕方がないと思い、追い抜かす。
そこが、たまたま上りだったのでグルペットの中から「兼松さん上りで上げないで!ペースで!」と言われる。
うん…グルペットならそうなんだが…
おじさんは前に追いつきたいのだ。
でも、全然前が見えないので、1分以上は差が開いていることが分かった。
取り敢えず、下がってグルペットの選手に声を掛ける。
「前はどれぐらい先ですか?」と。
「スピードが全然違うから、だいぶ前です。」と言われた…
そこそこ踏んでグルペットに追いついたので、黙って下がる。
悔しかった…
情けなかった…
勝負所でのハイワットにどれだけ対応できるのか?
そこにポイントを絞って練習してきたのに…
勝負所に居ることが出来なかった…
すると、マトのダイキが仕事を終えて落ちて来たので、前との距離を聞いたら「だいぶ前です…」と言われた。
1人ではどうもできないことをダイキの表情から察することができた。
三段坂の三段目で1分30秒の差が開いていた。
活性化している集団に、その辺のおじさんが一人で追走するのは無理だ…
グルペットで元気な人が居て一緒に追走してもらえないか考えたが、JPTに参戦した初年度に奈良さんから言われた言葉を思い出した。
「あそこで追いつけるなら、あそこで千切れない!」と。
先頭集団から千切れ、ペースが遅いと思って追いかけた際に言われた言葉だ。
グルペットで協力して追いかける方が、タイム差が広がらないというアドバイスだった。
そうなんです!千切れた選手が追いつくことなんて出来ないのがロードレースです。
失礼だが、このグルペットの選手達は、千切れ組です。
(一緒に走ったグルペットの選手の皆さん、気を悪くなさらないで下さい。状況を伝えたいですし、ロードレースの中身を伝えたいんです。)
私も今年のJPTでのレースは、全て千切れ組でした。
力及ばず、無念にも千切れて、グルペットで走り、一度も完走していません。
このグルペットで追いつけることはないだろうし、私一人で追いつけることなんて絶対にないのです。
トヨカツの顔が浮かびました。
(きっちり攣って虚無の表情!)photoby三井至ンルン♪
サイコンは、105kmを示していました。
残り50km!!!
とりあえず、グルペットの後ろに下がり、脚が残っていそうな選手を探しました。
そして、追いかけた脚の疲労を抜くことに専念しました。
グルペットの巡行は、かなり遅い。
すでに辛そうな選手も何人もいた。
上りでは、300W前後での走行となり、280Wとかの数値の時もあった。
一先ず、沈黙していたのだが、1周で先頭と2分以上タイム差が開いてる感じだった。
このままでは、確実にタイムアウトとなってDNFとなり、完走できない。
ポイントも得られない…
VC福岡の監督である佐藤さんに声をかけ「集団を鼓舞してもらえませんか?」とお願いしてみた。
佐藤さんは、E1で年間優勝されたり、JPTでも男気のある走りでシングルリザルトなどを出しているので、他の選手もリスペクトしてくれると思ったからだ。
すると…
哀川翔のモノマネで「ヤベェ~な~。コノヤロー。下り踏んで行かないと厳しいなぁ~。コノヤロー。」と言ってくれた!(佐藤さんを知らないと、このネタが伝わらん!www)
良く見ると、佐藤さんは落車しており、右半身から出血しており、痛々しかった。
ローテの引きも、どこか力強くなかったので、疲れているし、痛みで踏めないのかと思った。
ミッチーが居たので「脚がある!?」と確認すると、コクリ!と頷いてくれた。
ミッチーは、最近はカメラマンや記者として活動しているようだ!
乗鞍で撮影してくれた写真!そして、紹介した記事!
<ミッチーこと「高木三千成」がシクロワイアードの記者&カメラマンとして乗鞍ゴール地点で撮ってくれた、最高の瞬間の写真っ☆>
https://twitter.com/T0BwwUOac3cWCyd/status/1167030040028073984?s=20
ミッチーは元気とのことなので、勝手に引きに期待して、集団の選手達に声をかける。
「ローテは一瞬でも良いので、しっかり回して行きましょう!」と。
何回も何回も声を掛け続けた。
協調が生まれ、少しペースは上がり、良い感じになった。
photoby三井至ンルン♪
上りでは私が積極的に320Wぐらいで踏んでペースを作り、他の選手が千切れないように意識して走った。
先頭集団は400W以上で踏むんだから、速度差は歴然だ!
先頭とのタイム差が1周で1分30秒~2分ずつ開いて行った。
最初よりマシだが、このままだと、このグルペットは確実に切られる!!!!
またしても、トヨカツの顔が浮かんだ…
(きっちり攣って虚無の表情!2回目!!!)photoby三井至ンルン♪
待ってくれて、引いてくれたのに…
そこで、ふと思った。
先頭より千切れた時点で、もう適当に走ってDNFで良いと思っている選手がたくさん居てるのでは?
単純に脚がなくて、踏めない選手がたくさん居てるのでは?
そんな中、いきりおじさんが現れ、選手に声掛けして、鼓舞して、完走を目指している。
上りでは、明らかに他の選手よりペースが速いし、うざいだけ!?
鬱陶しいだけのおじさんかもしれない。
私は、このグルペットの選手達と協力して完走したいが、このペースでは無理だし、もしかしたら、鬱陶しいおじさんなのかもしれないなら…
だから、完走の可能性にかけて、引きまくった方が良いと思った。
それで千切れても知らないし、どうせこのままなら完走できないのだから…
周回を重ねるごとに、補給地点でタイム差を伝えられ「もっと踏まなきゃ足切りになる!」と鼓舞される。
特にユキの声が届いた!(エエ声しとる!)
10分差が開いたらお終いなのだ。
グルペットにどう言われようが、どうでも良いと思った。
目的を達成するために、なりふり構わず努力するおじさんがカッコ悪いはずがない!www
ということで、積極的に引きまくる!
下りも責めるし、コーナーも責める!
前から落ちてくる選手が増える。
完全に仕事を終えたコンチの選手達。
その中にジンジャーカワウソが居た。
協力してくれると思って、ペースを緩めず走ると、カワウソに怒られた!
「兼松さん!ペース!集団がバラバラになる!」(後で知ったが、カワウソが集団内から指摘を受けたらしい!)
もう知らん!
集団とかどうでも良い!
カワウソもどうでも良い!www
私のペースについて来れる選手だけで完走を目指せばよい!
三段坂の下から上り切るまで350W~380Wで引き続けた。
この負荷なら数名はついて来てくれると思った。
ついて来ている選手が、どれだけいるのか分からないが、半分以下になることは確実だと思っていた。
下手したら2~3人ぐらいになり、その後のローテが苦しいかもしれないが、それでも可能性に掛けることにした。
三段坂を越え、しばらく踏んでからローテしたら、私を含め8名となっていた。
このメンバーでローテして完走を目指すことにした。
またしても、声を掛ける。
後少しだから、頑張ろう!
頑張って回そう!
ラスト周回まで10分以内なら大丈夫だから、後2周頑張ろう!
明らかにペースが上がった。
私が長く引いていたら「兼松さん変わります!」と言って交代してくれるし、何も言わずともローテが回った。
本当にギリギリのタイムだった。
伸るか反るかの微妙な時間だった。
ラスト2周の12周目を終える時点で10分以内でないと足切りされる。
最初と違い、一緒に走るメンバーもおじさんの熱が移ったのか、必死に回してくれる。
「最後だから!」と何度も声を掛ける。
最後のホームストレートで、ユキが叫んでいる!
「兼松さん!ここでもがかなきゃ!もう切られちゃう!!!!」
最終周のゴールでもないのに、まるで最終周のゴールスプリントかのように、全員がダッシュする!
すると…
ゴールする100m前ぐらいで、審判員が赤いクソ目立つ旗を大きく振ったのだ…
あぁ~その色の旗…あかんやつやん!!!
絶望だった…
踏み止めて、ダンシングしていたが腰をサドルに降ろした。
すると…
審判員がこっちを向いてコースを塞ぐように大きく左右に振っていた旗を、身体を横に向けて、進行方向に旗を振り直した!
笑顔で「行って~!!!!」と言っていたのが聞こえた!!!!
ゴールラインを通過した時は、メチャクチャ嬉しかった☆
残り1周を残していたが、事実上の完走だった。
最終周は足切りされないから!
審判員に「ありがとうございます!!!!ありがとうございます!!!!ありがとうございます!!!!」って三回言った。
後ろを振り向いて、千切れ気味になっていたグルペットのメンバーを見て、一緒に通過させてもらえていることを確認して、思わず叫んだ!
「やったぁ~!!!!」ってね。
メチャクチャ嬉しかった(#^^#)
本当に嬉しかった(^^♪
ホームストレートを過ぎ、下り始めて、後続を待ち、握手し合った。
「ありがとう!」って伝えた。
「こちらこそありがとうございます!!!!」「兼松さんが居なかったら完走出来ていませんでした!」「兼松君ありがとう!」と言われた(*´▽`*)
いや!こちらこそ「ありがとうございます!!!!」です。
その後、最終周は流しながら走り、ゴール前だけスプリント!
もう脚がなくて、全然カスカスだったけど、もしかしたら30位以内かもしれないと思っていたので、出来る限り頑張ってナケナシの脚でスプリントして無事に完走ゴールしました☆
photoby三井至ンルン♪
完走ゴール!!!www
安堵の表情だべっ!!!
photoby三井至ンルン♪
ゴール後、ダウン中の私。
疲れ過ぎて、ヘルメットも外していない!www
《広島経産旗》
82名出走で完走31名!
27位でした☆勝負所の手前99km地点での落車を回避出来ず、試したかった自分の能力を試すことが出来ず無念ですが…
何とか前のグルペットに追いつき、引きまくった甲斐があり、何とか完走できました!!たくさんの応援を頂き、ありがとうございました。 pic.twitter.com/dq44sAcnwM
— 野菜栽培プラおじ Kanematsu_Yamato (@Changingman_TGR) September 22, 2019
虚無った日の夜は、眠りが浅い…
脚が焼けるように熱い!
布団の中で時間を潰す事が出来なかったので、スズカの景品のウメッシュで回復中〜☆
完走した直後の写真を三井至ンルン♡が撮ってくれていた(^^)
久しぶりに出し切ったのだ! pic.twitter.com/RXCWTeDaqx
— 野菜栽培プラおじ Kanematsu_Yamato (@Changingman_TGR) September 22, 2019
今朝のチャリ通…
脚が完全に終わっててツラミ〜!!落車後に私を待ってくれたトヨカツの行為が「何としても完走しないとダメだ!」と、限界レベルまで頑張らせたんだと思うと、やっぱり気持ちって大切やわ(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎
心身ともに鍛えないと!
完走した瞬間の安堵の表情☆
三井至ンルン最高♡ pic.twitter.com/2TMIFnLSlj
— 野菜栽培プラおじ Kanematsu_Yamato (@Changingman_TGR) September 23, 2019
ゴール後、監督夫妻、モーゼ、脚攣り、エエ声、カワウソに祝福された!
しかも、全日本のチケットまで取得したし(^^♪
勝負所で力を出して、力負けすることができなかったが、逆にその時点で脚を残せたことが、完走に繋がったかもしれない。
また、トヨカツが落車後に待って引いてくれたことが、心に灯をともし、諦めない気持ちを強くさせてくれた。
一緒に完走してくれたグルペットの選手達にも、感謝です。
また、ペースを上げて、置き去りにしてしまったグルペットの選手達には申し訳ないですが、どうしても完走したかったのでお許し下さい。
ここで優勝したオーちゃんのタイムと私のタイムを比較!
なぜか、肝心要の9周目のラップが表示されていないんだが…
オーちゃんは、途中からのペースアップで18分を切るぐらいで走ったのだろうか??
おそらく、1周目はパレード走行がなかったら18分~18分半ぐらいだったのだろうか??
しかし、10周と11周の17分とかヤバイなっ!
落車しなかったら、どれだけついて行けたのだろうか???
まだまだ力不足なので、頑張ります☆
そんなこんなの経産旗レースレポでした。
キャップは、擦過傷と手首の捻挫が酷くて、辛そうだった。
帰りの車は、トヨカツの一本引きで奈良までビューン!!!!
私は、疲労困憊おじさんで、後ろで寝かせて頂きました(#^^#)
お二人とも、私のサポートに回って頂き、ありがとうございました☆
その後、キャップが完走祝いを行ってくれました(*^^)v
ドカ食いしたけど…体重は1kg減っていました!
凄い消耗。もっと水分とカロリー摂取を厳密に考えないとね☆











ご馳走様でした♡
《主要機材》
・FOCUS IZALCO MAX DISC
・Shimano di2
・CarbonDryJapanビッグプーリー
・ROVAL CLX 32
・Vittoria CORSA GRAPHEN2.0(ラテックスチューブ)
・LAKE CX301
・SOLESTARインソール
・SUNVOLT セパレートワンピース
そうそう!
中畑監督とみつこさんからのドリンクの受け取りは、全て成功しており過去において一度もミスなしです☆
いつもサポートありがとうございます(^^♪
次は、JPT赤城山ヒルクライムです。
まともに走れる気がしませんが、頑張ります☆
changingman 兼松大和
コメントを残す