全日本自転車競技選手権大会 ロードレース・マスターズ

2022.6.26(日)
全日本自転車競技選手権大会 ロード・レースに参加して来ました。

2022年のロードレースの目標として、この全日本のマスターズ優勝としていました。
結論から先に述べると…

はい!無理でした。
ハッキリ言うと、優勝するだけの能力が足らなかったです。
フィジカルもそうだし、何よりも強いメンタルが足りなかったです。
しかし、強い精神は、強い身体から生まれるものだと思うので、やっぱり弱者だからこそ勇気を出して行動することが出来ませんでした。

昨年にチームメイトのはこぶねが優勝した時は、なんか猫が毛を逆立たせてブルブルブル!!ってアニメとかで身震いするような感じで、ぞわぞわしたのを覚えています。
ゴールした写真とかメチャクチャかっこ良くて、チームメイトの優勝を誇らしく思いました。

そして…
自分もあんな風に…
昔ヒルクライムで優勝した時のように…
ロードレースで勝ってみたいな…
そう思いました。

とはいえ、昔ヒルクライマーだった頃のように、ストイックに全身全霊をかけて挑んだわけでないので「そんなに甘くないよ!」という現実を突きつけられたというだけの話です。

前置きが長くなりましたが、広島での全日本選手権のことを記載します。
と言っても、そんなにレース内容ないんだよなぁ~www

1週間前の修善寺のレースで「まぁ~先頭集団からは、よほどのことが無い限り千切れないのでは!?」というぐらいの仕上がりだということは理解しました。
疲労も抜いて、コンディションを整えれば、チャンスはあると思えるぐらいの状態に仕上がっていました。

1分のパワーベスト近く踏めるようになっていたし、15分前後の上りでもSTRAVAでTOP5入りするぐらいの仕上がりでした。
やはり体重が60kgぐらいになると上れるようになってきます。
昔、乗鞍や富士に挑んでいた時は57kg前後だったので、異常です!

昔、サイヤ人になる!って感じで何度も絞った身体を撮っていましたが、3年振りぐらいに撮ってみました。


身体はエエ感じです。
しかし、ロードレースでしっかりと勝負できるレベルか?は別です。

https://twitter.com/Changingman_TGR/status/1540253976918380544?s=20&t=OpZL3V4jqCeKri_zU1cldw
レース2日前6/24(金)に、SamBLOWさんでアロママッサージにて疲労を抜いて頂く。
やはり自分では出来ない良さがあるのは、間違いなし!
明らかに浮腫みがとれ、疲労が抜ける。

6/25(土)に1人で広島へ向かう。
天気予報は晴れだったので、現地で1時間程度軽く汗を流そうと思って会場に向かった。

14時頃に会場について、何も考えずいつもの公園の中に入ったら、受け付けは公園の外だった!
駐車料金も発生するので、どうせなら試走しようと思って準備を行う。
少し雨が降っていたが、雨雲が一時退散してくれたので、走れると思ってコースインしたら早々に雨…
雨雲レーダー役に立たんやんけっ!!!
1周だけビチョビチョになって走り終えて、その後ローラーで40分ほど汗を流す。

雑おじ、湾岸の皆さん、レックマウントの社長さんとお会いしてご挨拶。

本番で頑張ってくれる相棒を綺麗に拭きあげ、オイルを挿し、ゼッケンプレートや計測チップを取り付けて、車内に入れた。

その後、前日に予約した旅館に向かうと、入り口でチャリダーにも出ている伊織とマー君(初見)が居たので簡単に会話したら、お好みを食べに行くというので一緒に連れて行ってもらった。


狭いカウンターだけのお店で、お母さんが良いキャラだった。


お母さんの目力が強いので、真似てみたっ!w

お好みも美味しく頂いた。

ゆっくりく食べても18時だったので、そのまま地元のスーパーに買い出しに行き、大浴場でゆっくりくつろぎ、翌日の用意をして23時頃に就寝した。


Ignameオイルにてしっかりとコンディションを整えた。

6時に、伊織とマー君と宿を出発。

7:00~ 出走サイン&チップチェック
8:00~ レーススタート
86.1km(12.3km×7 周)のレースなので、2時間10分~20分ぐらいのレースと予想した。

ITおじさん、大樹、川崎さん、Ignameの面々などなど、たくさんの人と会話しつつ、レースの準備を行った。

Ignameオイルを塗ろうと思ったら、中畑監督が塗り込んでくれたので、いつもよりさらに気合いが入った!
そして、テント内でローラーでのアップをさせて頂くことに。
元チーム員だけど、いつも温かく迎え入れて頂き感謝しかない。
そして、レース中の補給もお願いしていたので、ボトルを託させて頂いた。

3本ローラーで20分アップ。
スタート位置は最後方で良いと思っていたので、ギリギリまで準備する。

ジェル4つ、蜂蜜と塩とパラチノースを塗った小さいパン1つを補給食とした。
ドリンクボトルには、1本はキンキンに冷やしたOS1、もう1本には氷水を用意し、補給で渡してもらいたいボトルには氷だけを入れて中畑監督にお願いした。

いつもお世話になっている中畑夫妻☆
右のおっさんは関係ない!モザイクかけようかと思ったけど、モザイクに目が行くのでそのまま!w

それと、ビニール袋に氷を入れて、背中に入れておいた。
とにかく暑いので、冷却することを意識してレースに挑んだ。

そうそう!
SOFT99のRain Hopperをサングラスに塗っておいた。


水を被ったり、汗が流れたりするので、サングラスが綺麗に保てるのはかなり良い!
実際に、良い感じだったのでこれからはレース前には必ず塗ると思う。

準備万端でスタート位置に並ぶと、白石さんがお隣にっ!
最もマークすべき選手の1人。
40代のカテゴリーでマークするのは、白石さん、雑おじ、川崎さん、ITおじさんと決めていた。
白石さんは、元マウンテンのU23のアジアチャンプ!?だっけ?
ツールド沖縄でもクソ強いし、明らかに格上。

雑おじは、とにかく持久力お化けのイメージ。
川崎さんは、昨年チャンプだし、フィジカルがヤバイ!
ITおじさんは、かなり絞れているし、ニセコの年代別チャンプだし、自ら動くタイプではないが強いこと間違いなし!

ということで、それ以外の30代の小童共は気にせず!www
上記選手の動きだけに着目していた。

いざレーススタート。
序盤のコースが工事で狭くなっており、ちょっぴり不安だったので、ゆっくり走る。
広島は何十周と走っているので、抜きどころも分かっているので、焦らない。
でも…なんかきつい!
あれっ!?キツイ…

1周目と2周目がきつかったのを覚えている。

30代と40代の選手なので、皆社会人だろうし、職場でも中堅や役職を持っている人が多いだろう。
家庭も持っている人が多いだろうから、安全意識は高いと想定していたので、無駄にリスク回避で前々に上がる必要性は低いと考えていた。

実際に走ってみると、安全意識はやはり高いと思った。
前しか見ておらず、周りへの配慮がないくていきなり訳の分からん斜行とかを体感することはなかったので、年を重ねるとはそういうことなんやなぁ~と思いながら、落車に怯えながら走ることはなかった。

ただ、ラインを守れずコーナーで膨らんでしまったり、少し距離感が近いと声を出したり、動揺したりする人が居たのは、レース慣れというかテクニックの問題というか能力差はあると感じた。
特に、スピードが乗っている下りコーナー区間などは、バイクコントロールの差を感じることは多かった。

話が逸れたが、序盤は後ろに居たので正直前での展開は分からず。。。
調子が悪いのか?と思うぐらいきつかった。。。

photoby筋肉フェチえっちゃん

3周目ぐらいから、脚の怠さと体感的辛さが軽減し、そろそろ逃げとかアタックが生じる頃と思い前の方で適当に回っていた。

<NPデータ>
1周目:295w
2周目:272w
3周目:275w

予想通り三段坂で負荷が上がったので前に居て良かったと思ったが、まぁ~まだまだ皆元気なので無駄に踏まず、エコに徹して走っていた。

レースの動きを見ていて、白石さんはやっぱり強い!というのが分かる動き!
アタックしたり、色々と動いていた。

雑おじも集団を削りたいので、上りの度に負荷を上げて周りが疲弊するように動いており、やっぱり強いなぁ~と思って逃がさない距離感を保って様観していた。

川崎さんは、復帰レースとのことだったので仕上がっていないのか!?と思える感じ。
いつもの積極的な動きはなく、むしろ前に居てるけどペースを緩めるような動きが多かった気がした。

ITおじさんは、いつもステルス効いてて正直に言うと調子などが良く分らん。
ただ、きつい状況でも何とか喰らいついているイメージがあるので、先頭からこぼれることはないだろうし、「そこはついて行かないと!」という時には必ず居てるイメージなので、視界に入れていた。

年代が違う30代の人の動きは、正直どうでも良かったので、あまり記憶に残っていない。
仲の良い大樹と池、そして、真っ黒小林おじさんは、レース中に視野に入っていた。

大樹は序盤に追走したり、アタック気味に前に出たりして、今までのレースとは違う積極的な印象があった。

池は、ステルス効かせており、前で逃げているのが誰なのか把握しておらず、レース中に「前は誰が逃げてますか?」と質問して来た。
「30代の寝ればいー2名逃げてるよ!」と教えてあげた。

E1でイエローリーダージャージを着ている真っ黒おじさんは、いつも通りの印象。
直ぐに焦げちゃうのか?たびたび水を浴びているのを見かける。
でも、その行動を見て「俺も水かけないとっ!」って思わせてくれるので助かった。

とにかく、じとぉ~っとして暑い。
やはり熱暴走しないように、しっかりと冷却しなければいけない。
水分補給もそうだが、身体を定期的に冷やすことが重要に感じた。

大集団で最後まで行きたくない選手はたくさん居てるだろうから、きっと仕掛けるタイミングがある。
ガツン!!と負荷が上がる場面が必ずあるので、そのセレクションに残り、その後のわずかなチャンスで飛び出すのが良いと思って、ひたすら前の方でその時を待っていた。

photoby関クロも走るフォトグラファーえっちゃん

三段坂で数回負荷が上がるも、その後にマッタリするので、結局集団は減らない。
30代の選手が行けば40代は動かないし、40代が動いたら30代は動かないし、結局全体でガンガン負荷が上がらない。
1名で飛び出したところで「逃げ切れるわけがない!」という想いから、そのまま踏むことをせず戻って来てしまうので、ジワジワと削られて行くがガンガン負荷が上がってリストラしまくる展開ではなかった。

<NPデータ>
4周目:266w
5周目:277w
6周目:268w

そんなこんなで最終周となる。
最後の三段坂でリストラされないように対応しなければならない。

ホームストレートで前に上がろうと踏むと「大和入って!!」と言われた。
誰か分からなかったけど、大和って呼ぶ人は、自転車界では、中畑監督と56さんと伊織ぐらいか?
伊織は序盤に撮影隊の前で調子乗ってええかっこしてたので居なくなっていたと思うし…w
後で知ったが、マー君だった。
サンキュー!マー君!(後で、呼び捨てしてすみません。と謝られた。きつくて咄嗟に出た言葉だったらしいw)

最終周の中盤に白いジャージ(バルバ!?井上さん!?)の40代の選手が飛び出す。
集団は、微妙な空気となり追わない。
そして、前に出るのに全く踏まないとかいう謎展開で差が広がって行く。
とはいえ、最終周でそのまま逃がす訳には行かないので、40代の選手が前を引くことが増えた。

三段坂もあるし、体型からして上れる選手のようには見えなかったので、垂れると思っていた。
実際垂れていた。
でも、何もしなかった私より、遥かにカッコ良かった。

白ジャージの選手を追う際に、前に出たのに緩める選手がいた時に、雑おじが怒って何か言っていたのを覚えている。
「おい!踏み止めんな!そこはちゃんと前でローテしろボケ!東京湾に沈めるぞ!」(意訳)
(踏みやめないで!追いかけて!って言っていたようなw)

そして、三段坂に入る。

右端から、ここぞとばかりに白石さんが飛び出す!
ここや!ここで踏ん張らねば終わる!!!

そう思って踏もうとするが、前が詰まって出れない…
ポジションミスった。
もたついている内に、前とは差が広がる。
みんなパンチ力凄いわ!

でも諦めずに踏む。
メチャクチャきつい!
前から落ちてくる選手をパスする。
ITおじさんも落ちて来た。

池の近くを少し下って平坦部分もローテなど気にせず、追いかける。
後ろに数名がぶら下がっているのは理解していたが、ここでローテして牽制など入ったら終わると思った。

そして、展望台の上りに入ると後ろで少し回復した選手が私を勢いよく抜いて行く。
諦めずに、後40秒と思い踏む!
勢いよく飛び出した選手もパスする!

集団はバラバラ。
上り切って何とかセレクションに残った。
ギリギリだった。

展望台の上りは、54秒439wだった。(このレースで一番速かったのは3周目の52秒451wなので、最後の最後でちゃんと力を出せていると思われる。)
白石さん、雑おじ、真っ黒イエロー、30代皿チャンプのデータを見ると、1分3秒~4秒だった。
おそらく、三段坂の飛び出しで差を広げ、展望台まで高い負荷では行かなかったのだろう。
だから、追いつけた。

下り区間で先頭集団のほぼ最後尾で回復に努める。
10名以下!?ぐらいの中に生き残った。
後ろを振り返ると、それなりに後続とは差が開いている。

記憶に残っているのは、白石さん、雑おじ、真っ黒イエロー、皿チャン、池、肌色のジャージの人、その他5名前後の選手だったと思う。
辛くてハッキリ覚えていない。

肌色のジャージの人は、30代だし関係ないのだが…
絶対に強いと分かる走り。
そして、集団内での走りが上手かった。
セレクションが掛かりそうな場面では、力強く踏んでサクッと追いつくし、コーナー上手いし「この若い子強いわぁ~」って思っていたら、ぴえーるだった!

このメンバーで競うことになるのかと思ったら、みんな前を引きたがらないので、牽制が入った。

「あっ!ここや!ここでアタックしかない!」
スプリントしても弱いわけだし、さっきのアタックが掛かった時の瞬発力の差は明らかだったので、わいは弱者や。。。
でも、最後のゴール前は上っているし1分近くかかると考えたら、勝機はあるかも!?とか考えながら、ローテの順番がやって来る。

前がローテしているタイミングで、飛び出そうと様子を伺う。
すると前に居た白石選手が振り返って、同年代をチェックしていた。
そこで目が合った。

なんか知らんけど、一瞬ひるんだ自分が居た…
結局、覚悟を決めたアタックを行わなかった。。。
いや…行えなかった。

これはこのレースで一番の反省すべきところだ。
セレクションに残ってから勝機を掴むのが作戦なのに、勇気がなかった。
自分のフィジカルに自信を持っていなかった。
逃げを吸収されて、そのままズブズブということを恐れた。。。
メンタルが弱いのもあるが、フィジカルが弱いことにより、メンタルが弱くなっていた。

緩んだタイミングでのアタックを逃し、高速でホームストレートに向かって下って行く。
この下りでアタックするほどパワーも、ウェイトもない。
最後のスプリントに掛けることにした。

イン側は、毎周回詰まっていたし、減速する感じが多かった。
なので大外から一気に駆け上がるイメージで場所取りする。
前々にポジションも取れたし、勝負できると思った。

すると、イン側の選手が外に膨らんで来て…
アウト側の選手はイン側に寄って行き…
前が絡む…

踏み始めのタイミングで、ブレーキをかけることになった。
回避して、踏み始めると前は埋まっている。

右側しか空いておらず、左端から右へ向かってスプリント!

前にたくさんの選手。
でも、ほとんどの選手が垂れている感じに思えた。

すぐに40代のゼッケンを確認。
スピード差を感じたので、抜けると信じて踏む。

photo by JCFより拝借

そこそこ抜いて行った。

白石さんと雑おじには、追いつかないと思った。
でも、前を走るもう1名の白いジャージの選手は差せるかも!と思って、全力で踏んだ!


photo by JCFより拝借

でも、届かなった。

ゴールして4位だと分かっていた。
悔しかった。

<NPデータ>
7周目:305w
レース全体:277w

スプリントでアクシデントがあったことはどうでも良くて…
展望台のセレクション後の緩んだタイミングで挑まなかったことが情けなかった。

心身共に弱かった。

そんな感じでレースを終えました。


弱いから負けた!ただそれだけです!

もっと強くならないと勝負できんのです。
甘い自分が恥ずかしくなった。

結局、過去のクライマー全盛期のように全てを注ぎ込むぐらいの練習というか生活が出来ていないことと、常に対比してしまう。
そういう思考が今の自分を追い詰めるんだろうけど、過去の栄光に負けているのが悔しいと思えるので、まだ競技を続ける価値はあるのだと思った。

ちなみに、今回のダイエットは極端なことはしていないので、ストレスがかなり少なかった。

ということで、前半戦は終了です。
後半戦は、何を目標にするのかは決まっていません。
一先ず、数値やパフォーマンスを気にすることなく、楽しく生活したいと思います。

応援して下さった皆さん、ありがとうございました。

使用機材

フレーム:TREK Émonda SLR
コンポ:SRAM Red eTap
ギア:知らん!
パワメ:QUARK
ペダル:TIME XPRESSO15
ホイール:Bontrager aeolus RSL F:51 R:37
タイヤ:Vittoria CORSA GRAPHEN2.0 F:25C R:23C ラテックスチューブ使用
空気圧:F5.3 R5.4
サイコン:Wahoo ELEMNT BOLT
台座:Rec-Mount

ジャージ:SUNVOLT S-RIDE PRO パフォーマンス セパレートワンピース
ヘルメット:LIMAR AIR PRO MIPS -IRIDESCENT MATT BLACK
サングラス:Scicon ピンクレンズ
シューズ:LAKE CX301
インソール:Reveメルトインソール
ソックス:RxL 武田レッグウェアー

マッサージオイル:Igname summer
チェーンオイル:BOOST OIL viola

Changingman 兼松大和

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