モトハルのコーチ ~乗鞍前日とレース~後編~

今年の乗鞍は、モトハルのための乗鞍だっ!
一緒に努力して、現時点で到達できる最高の状態で挑むことが出来た。
そんな取り組みをチャリダーで取材を受け、そして、たくさん語った。

どんな放映になるのか、とても楽しみだ☆
他人を送り出す乗鞍は、別の感覚だったので、新鮮でした(#^^#)

・マイクを付けて、普段の練習を撮影してもらう。

 

 

もう発売されて、たくさんの選手が着用しているのを見かけるのだが、発売前に使用させて頂けたのは、流行先取りって感じで嬉しかった☆
コスパ最高の一品ですな!!!

乗鞍に到着し、まず行ったのが、モトハルの自転車のメンテナンスだ。

・私が渡した機材をしっかりと取り付け出来ているのか確認を行い、完璧な状態にした。

そして、受け付けへ向かう!

すると、土井さんに取材を受ける。


1分15秒~2分20秒までモトハルのバイクが登場しています。

 

・昨年はパンクで泣いたモトハル!

兼松魂を継承しているようで、RUNでゴールして来たのは、さすがだわっ☆

今年は、きっと走り切る!(自転車でね!)
心身共に充実しているからね!
パンクの神様も、努力しているからきっと来ないよ!(去年の俺はやってきたので、知らんけど!)

 

・今年のタイヤは、世界最速のビットリアのコルサスピード!!!
そして、ライトウェイト!!!飛び道具だっ!!!

 

 

・一緒にJPTを走らせてもらった時の土井さんとは別人のようにデカイ!!(太りましたね~!)

 

 

 

 

・私の愛車とモトハルの愛車
私は、普段の状態にモトハルのホイールを使用しただけ。
モトハルが、私の機材を使用する!

 

 

・長野放送とチャリダーの取材

 

 

 

・前日のコンディショニングと機材確認
2人で出かけます。リラックスした雰囲気を作り出すことに重きをおいた。

 

 

・パワーメーターを取り外し、少しでも軽量化する。
体重がそもそも軽いモトハルに占める機材の重みの割合は高い。
だから、少しでもわずかでも軽くする。

データがないので、私のパワーメータを指標にして走る。
普段あれだけ一緒に走っているので、私のワットがモトハルのどれぐらいのワットなのか?手に取るように分かる。
これぐらいの勾配なら、これぐらい!という感覚が、自然と私に身に付いている。

当然ながら、モトハルとしては、普段パワーを見ているので、パワー表示がないので、客観的に自分の状態を知ることが出来ない。
前日のこのタイミングで重要なのは「自分は最高だ!明日は飛べる!」と思えることである。

前日は刺激入れ程度で良いので、モトハルの心拍が上がる負荷で走り、あえてたくさんの嘘をついた。
「今の負荷は、モトハルの〇〇〇Wぐらいやで!余裕でついて来ているなっ!!やっぱり仕上がっているなっ!」などと。

モトハルに伝える負荷は、高く伝え、実際より調子が良いように思わせるように、40分ほど走った。
実際に仕上がっており調子が良いのだが、さらに仕上がっていると思えるように、自信を持てるように、声掛けを行った。

モトハルも「身体が軽いです。スイスイ上れます!」と手ごたえを感じていたし、実際に少しアタック気味に負荷を上げさせた時は、切れ味が良くて、私が辛かった…( ゚Д゚)www

 

・宿に戻り、ジャージにゼッケンを貼り付けたり、自転車にゼッケンを取り付けたり、いろいろと準備を行う。
全て完璧にするために、念入りに確認する。

 

 

・そして、Ignameオイルを使用し、前日のマッサージ!
理学療法士の知識と技術を最大限活かせたので満足!
見よ!この真剣な眼差し!
実際に、脚の状態は良好で、かなり良い状態であった。

 

そして、就寝する。

当日の朝、モトハルがやってくる。
調子は良さそうだ!
風邪もひいていないし、オールOK!!!

温泉に入って、身体を温めてくるように指示したら、素直に入りに行った。
私の言うことを全て忠実に守ってくれる。
信頼してくれているのだ。

その後、モトハルとナカジと一緒にアップに出掛ける。

昨日と同様に、私のメーターが表示するパワーが頼りなので、それを基準にレース強度まで心拍が上がるような負荷で走る。
そして、同じように声掛けを頻繁に行い、モトハルの状態がキレキレであると思えるように、たくさんの嘘をつく!

この嘘つきおじさんめっ!(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾(笑)

嘘も方便とは、まさにこのことです。
でも、何度も言いますが、実際に仕上がっており、キレキレであり、飛ぶように上れることは、モトハルも私も分かっているのです。

ピラミッドの頂きが出来上がっているのですが、さらに少しでもプラスに働くように、ポジティブな声掛けを頻回に行いました。

アップして下山で少し身体が冷えたので、また温泉に入るように指示する。
そして、レース前のアップオイルを塗布しながら、マッサージを施す。

・Ignameオイルを使用してマッサージ☆共にジャージ姿だっ!

 

 

サポートとして来てくれているシロと土肥ちゃんに、子どもちゃんの自転車を持って、場所取りに行ってもらっていたのだ。
だから、時間をしっかり使って、気兼ねなく最終調整が出来た。

・会場へ向かうと、たくさんの選手達が順番を確保していた。

すると…
サポートの2人が場所取りしてくれているよりさらに前で並んでいた、一緒にヤマカツ練で練習している中川ゆみさんが居た。
会った瞬間に「モトハルさん!ここに並んで下さい!私は後ろに下がりますから!」と言ってくれた。
正直、かなり驚いた!

人それぞれ目標は違えど、中川ゆみさんがこの日のために努力して来ていることを知っている。
中川ゆみさんも想いを持って挑んでいる乗鞍なのに、何の躊躇もなく、自分よりモトハルを優先してくれたのだ。
中川ゆみさんの人柄の良さが出た場面だと思った。
また、中川ゆみさん自身がモトハルへ期待し、応援してくれていることを知り、とても嬉しく思った。

仲間って素敵だわ!

そして、レースはスタートする。
私は、先にチャンピオンクラスでスタートしているので、ゴール地点で待つのみ。

飛べっ!モトハル!お前は強い!!

拳と拳を合わせ、ガッツリ手を握り、モトハルと別れた!

 

ここで、モトハルのFacebookの投稿を載せます。

乗鞍part2

2019.8.25
マウンテンサイクリングin乗鞍
〜前日と当日〜

例年通りバスで移動。
起きてたらお腹空くので今年は乗ってすぐに寝る。
トイレに行く。寝る。
トイレに行く。寝る。
8割は寝てました。

宿について荷物を降ろし自転車を組んで受付へ。
受付へ行く途中、土井さんに自転車を見てもらえました!
ほとんどコーチの機材を借りた超軽量化された自転車⭐︎

SUNVOLTさんとLAKEさんのブースへ挨拶に回り
タイでお世話になった雷太さんのところへ挨拶に行きました。

あまり時間がなかったのですぐに宿に戻り
コーチと一緒に走りに行きます。
が、心拍が表示されない!
昨日まで動いてたのに…ただの電池切れ。
パワーメーターもつけてないので
パワーも心拍も不明。
でも感覚的にはかなり調子はいい感じでした。

宿に戻り、晩ごはんを食べてレースの準備。

ウェアにゼッケンを貼るのも
自転車につけるのもコーチが全部やってくれました。

お風呂に入り
コーチ直々Ignameオイルマッサージ。
「このまま両手が滑って◯◯◯◯◯?」
丁寧にお断りして早々に就寝。

ぐっすりと寝て3時半に起床。
乗鞍の朝は寒い。

この寒さ対策のために意味があるのか無いのかはわからないが
いつもは年に1回つけるかつけないかのクーラーを
毎日夜中中つけ身体を冷やして朝走る
というのをやってみました。
ほんとに意味があるのかないのかはわからないけど
乗鞍の寒さに凍えることはありませんでした。
でもやっぱり冷えるは冷える。

朝食を済ませ温泉に浸かる。
アップの準備をして
コーチとナカジさんに一緒にアップをしていただきました。
前日と同様に心拍もパワーもわからないけど
確実に今までで最高の状態であると断言できます。
軽く汗を流しアップ終了。

再び温泉に浸かり、しっかりと身体を温めました。
そしてコーチ直々Ignameオイルマッサージ。
SUNVOLTクライマースーツ(ポッケなし)に着替え
集合場所へ向かいます。
すでにサポートの方が前列をとっていてくれています。

と、そこにヤマカツ練で何度か一緒に走っているnakagawaの中川さんがいて
「ここ入ってください!私どきます!」って言って場所を譲ってくれました。
中川さんも真剣にとりくみ、挑戦しているのに
ほんとにすばらしい人だなと思いました。
本当にありがとうございました!

最後にコーチをがっちりと握手を交わし
スタート地点へと移動します。

スタート地点につき、注意すべき選手の位置を確認。

それまではずっとコーチがそばにいてくれていたのであまり緊張していませんでしたが
一人になり、急に緊張し不安になりました。

特訓してきたことが
ちゃんと発揮できるのだろうか…

コーチは私にとって特別な存在なのです。

Ignameの金子さんが「緊張しすぎ〜!」と声をかけてくれて
すこしは落ち着きをとりもどすことができました。

そしてレースがスタートします。

つづく…

 

 

そして…

 

結果は、ご存知の通りである。

 

素晴らしいではないかっ!
コースレコードを大幅に更新して、2位だぞ!
1時間6分59秒!!!
素晴らしい!!!実に素晴らしいのだ!
高地トレーニングして来たガチプロに僅差で競り負けたのだ!

話を少し戻します。

私はモトハルより先にゴールして、モトハルを待つことになる。
シュンスケの勝利を喜んだのも束の間、すぐにダッシュでゴール地点へ向かう。

急いでゴール地点に向かうと、私が着いたタイミングで、牧瀬翼ちゃんがゴールして来たのだ!

えっ!?

マジか…と思ったら、すぐにモトハルがゴールして来た…

下を向いたままゴールし、私もスルーし、チャリダーのスタッフさんもスルーするかのように、そのまま荷物置き場へ行こうとした。
正確には、行こうとしたのではなく、気づいていなかったのかもしれない。
もしくは、止まるのが嫌だったのかもしれない。

そこは、確認していない…

過ぎ去ろうとするモトハルを止めた。

すぐにチャリダーのスタッフが駆け寄って来た。
モトハルは何も言わなかった…

このあたりの場面は、チャリダーで放映されるのかな!?

モトハルが泣きだした時に、私も泣きそうになり、昨年と同じようにモトハルの頭を抱え込んだ。

そういえば、金子選手がゴールしてきて、モトハルを抱きしめたのだが、頭の中がハテナマークでいっぱいになった(・・?
その場に居た、ナカジも同じように言っていた☆
「モトハルとそんなに深い関係だったのかっ!?www」
さすが金子さんだべっ(*´▽`*)
映えるぜっ!!!

 

・チャリダーに撮影されるモトハル。泣くように笑う!

 

 

・長野放送さんにもインタビューを受ける。注目選手やんけ!
正確には、これで注目されたんやな!(*´▽`*)

 

 

・仲間と合流し、虐められる!www

 

 

・モトハルは出し切りました!虐められて倒れているのではありません(#^^#)

 

 

・よく頑張ったので、抱えてあげた!最高に素敵な写真だと思う☆北川ナイス写真!!
正確には「よく頑張ったモトハルを抱えたかった!」というのが正しいですね♡

 

 

・仲間のゴールを待つのだが…寒いのでモトハルを囲んで暖を取る!www

 

 

・下山後、食事だっ!モトハル完敗!
間違った!乾杯☆www

2人で掴んだ2位!
本当に欲しかったものではないが、それはそれで得る物があるのだ!
というか、2位だから得ることができるものがある!
これは間違いない!

 

・表彰式のモトハル

 

 

・一枚も二枚も上手だった翼ちゃん!
レース中は、ドキドキ冷や冷やしたようだったので、モトハルの存在は脅威だったようだ!
見方によったら、モトハル優勝にも見える!?(見えない)

 

・台湾で翼ちゃんと一緒に走った時は、「モトハルにどんな練習をさせていたのか?」という話がメインだった。
メインの話になる!それぐらいモトハルの成長に驚いたのだろう。
どんな練習をしたら、あれだけ急に強くなるのか?
それは興味あるでしょうね☆

 

・女子では別格の存在となっている2人と、そこに堂々たる結果でそのような存在になるだろうモトハル!
素敵な三人!試合が終わればノーサイド!!!良い顔です☆

 

 

・モトハルとの一枚♡
本当に!本当によく頑張ったと思う!素晴らしいぞ!モトハル!!!

 

 

・Team Green Road の仲間と記念撮影☆
チームグリーンロードは、職場のチームです(^^♪
最高のチームです!最高に中の良い職場の仲間です!

 

 

・なんたってモトハルのための乗鞍なので、皆でモトハルをいじる!

 

 

・モトハルから来たメールです!
実は、ちょっと泣いちゃいました!
ここには載せていませんが”社会人として”というと大そうですが、一人の見識ある大人として、魅力ある人になって欲しくて、時には口うるさく言うこともありました。
自転車と関係ないんですけどね!
素直で大人しくて、自己表現をなかなか行わないモトハル。
表現することの大切さ、感謝の気持ちが、このメール内容に凝縮されていました。

 

このメールをもらえただけで、おじさんは幸せだし、恩返しだと思う。
「優勝!」というのは一つの形だが…
モトハルが成長していることを感じることができ、モトハルが周りの人に感謝している姿を見ることができただけで、満足なんだよね。

最後の文面…

「優勝して施設長を日本一にします。」って…
やる気満々やし、俺がまたコーチしてくれると勝手に思っているやんけ!www

コーチっていうのは、契約なんだぜ!
「コーチして下さい。コーチします。こうありたい!そのためにこうしよう!」って約束して行くんだよ。

言うは易し!!行うは難し!!!

本当に真剣にやると言うのなら、鬼コーチとして担当してあげます☆

チャリダーのインタビューでもたびたび言っていましたが…
「優勝させてあげたいですが、それよりも自転車を通して、モトハルが人として成長して欲しい」というニュアンスの話をしている。

自転車を通して、何を得ることができるのか?
得たものが、今後の人生にどのように良い影響を与えるのか?

そこが大切だとおじさんは思い、接してきました。
人生において、一度でも本気になったことがある人間は、強くなれると思っています。

今回の取り組みでモトハルが成長したことは間違いないし、わずか2ヶ月あるかないか程度の期間であるが「あれだけ頑張った!」と言えることができるのは、大きい財産だと思う。

また頑張りたいなら、ちゃんと依頼しに来なさい!
俺も、まだ選手として頑張りたいので、頑張るなら一緒に頑張ろう☆

・また、帰って来るぞ!この絶景を見に来る!
乗鞍はいつ来ても最高だ!

 

最後は、モトハルのレポートで締めくくります。
この記事を読んで、関わって来たことは間違いではなかったと思いました。

乗鞍を通して、モトハルという人が成長したことは間違いない。
それを見て、私も成長できたと思います。

ありがとう!モトハル!
ありがとう!乗鞍!

来年も来るけど…

どんな状態で来るのかは分かりませんが…
また記事を書きたくなるような、そんな人間ドラマを作り出してくれるだろうと思っています。

またね☆

changingman 兼松大和

※下の表は、翼ちゃんのデータです。

~ 追記です ~
本当は、モトハルのパワーを包み隠さず披露して、具体的なトレーニングメニューの話などをしたかったのですが…
モトハルが、もし本当にもう一度乗鞍を狙うのであれば、そのデータはかなり重要なデータとなり、ライバルになるだろう選手に分析されることになります。
私が、翼ちゃんのデータを分析して、モトハルのデータと比較し、対策を入念に練ったように!
(ここまで真剣に分析して、データと実走とを照らし合わせて行える方は、そうそういないと思いますが…)
圧倒的に地足(ベース)の部分で負けているモトハルが、強者に勝つために取る手段は、この翼ちゃんのデータから分析して得ました。
どの部分が負けており、どの部分が勝っているのか?
どうすれば勝つ確率を上げることができるのか?
だから、今回はパワーの実数やパワーウェイトレシオや、具体的なトレーニングメニューはマスクしました。
そこに興味があった方には、少し残念な思いをさせたかもしれません。
すみません。
コーチとしての守秘義務を守らせて下さい。

考えたメニューやピーキングやテーパリングといった調整方法は、自分自身で実験して培ったもの、勉強して得た知識、そして実際に名古屋のPersonal & Cycle Studio iの伊藤コーチに指導して頂いた経験を元に行いました。(伊藤コーチなら、このデータをどう解析して、どうメニューを組むか!?と、たびたび考えました。)
翼ちゃん自身も、伊藤コーチや中田コーチに指導を受けて来ており、同じような取り組みをされてきたのだと思います。
いろいろな要素がありますが、私自身が選手として乗鞍に本気で挑んできたので、本気の調整方法を身をもって体験しているというのは、大きな武器でした。
そして、一番効果が高い練習は、並走して、本当に限界まで追い込ませることができたことであったと思います。
私なら…あんなことをされたら…絶対逃げます!”(-“”-)”!www
最大心拍数も更新し続けましたし、時間あたりの最大パワーも更新し続けましたからね!
人間の可能性と適応能力って凄いと思いました!(^^)!

長くなりました。
長文お付き合い頂きありがとうございました。
本日2019.11.16 BS1にて 18:00~「チャリダー」が放送されます。
モトハルと私が出演するはずです!
これで出演しなかったら、あの時間を返せ!と訴えたくなりますが、きっとしっかり出演するでしょう。
人間ドラマが詰まっていますし、絵になるはずです!
だって、スーパースターの兼松野菜栽培おじさんが取材を受けたんですからっ!(≧◇≦)www
冗談はさて置き、是非ご覧ください☆

 

乗鞍part3
2019.8.25
マウンテンサイクリングin乗鞍
〜レース・乗鞍を終えて〜
パンッ!
レースがスタートしました。
コーチからの指示は
・無駄足を使わないように集団の5番目くらいで走る
・前にでない
・自分に余裕があり、まわりがしんどそうであれば九十九折以降で仕掛ける
というもの。
コーチの指示通り
スタート直後から集団の3〜5番くらいの位置をキープ。
三本滝を通り過ぎるまでにすでにまわりの人は息が上がっているが
私は全くもってしんどさを感じないし
かなり余裕をもって走ることができていた。
無駄に脚を使いたくないので
金子さんの後ろに張り付くようにした。
途中前に入ろうとしてくる選手がいたが
息が上がり、キツそうだったので
申し訳ないがぶつからない程度にあえて入れないような走りをした。
走っていると見覚えのある橋が見えてきた。
去年パンクしたあの橋だ。
”パンクせんといて”って心の中で祈りながら無事に通過することができた。
今年はパンクせずに走れていることに安心したのを覚えている。
”もう中間地点こえたんか〜”と思いふとサイコンに目をやると”5km”。
”ん????サイコン動いてないやないかーい!”と心の中でつっこむ。
そんなことができるくらいに余裕があった。
そうこうしているうちに先頭集団は牧瀬さん・金子さん・私の3人に絞られた。
基本的に牧瀬さんが先頭を走り、たまに金子さんが前に出るという感じだった。
風向きを考えつく場所を変え、負荷が上がりそうな場面では早めに上げ始める。
今日ほど考えながら走ったことは今までになかった。
九十九折で若干負荷があがったとき
ダンシングをすると右のふくらはぎが攣りそうになったので
コーチの指示の九十九折以降で仕掛けるというのはやめて
そのまま後ろを走り
脚が攣らないように丁寧に回すよう心がける。
残り距離の看板が出始め牧瀬さんがペースを上げる。
上がった瞬間はちょっとしんどいもののきつい負荷ではない。
残り何kmかはちゃんと覚えてないけど
牧瀬さんと金子さんの距離が開き始め
私は牧瀬さんを追いかける。
ちょっとしんどい。でもまだいける!
そのまま残り3km、2kmと走り続ける。
この舞台でここまで走れていることに喜びを感じつつも
牧瀬さんはもう一段階ペースを上げるだろうと思い
いつペースが上がってもいいように気を引き締めた。
残り1kmの看板を過ぎた時、牧瀬さんがペースを上げた。
私もペースを上げようとする。
が、
上がらない…
ここで粘らないとやってきたことが無駄になってしまう…
必死に脚を回すもののほんの数mが縮まらない…
ゴールでコーチが待っている。
1番にゴールしてコーチを日本一のコーチにしたい。
その思いを胸に必死に追いかける。
それでも牧瀬さんは
速かった。
強かった。
牧瀬さんがゴール前の左カーブに入っていったとき
私は負けたんだ。終わったんだ。と。
今日この瞬間のためにきつい特訓に耐え
たくさんの人の応援を励みに頑張ってきた。
毎日のデータの解析
自転車のメンテナンス
身体のメンテナンス
メンタルのコントロール
全てを、今日この日のために全力でやってくれて
今までにない最高の状態で送り出してくれたコーチ。
実際、飛ぶように走れたし
自分の力を出し切れたことは間違いない。
あのときああしとけばよかった
とういう後悔もない。
全力で頑張った。
そう言える。
それでも…
応援してくれる、支えてくれるたくさんの仲間に優勝を届けられなかった。
コーチを日本一にできなかった。
私を信じ、期待し、いつも背中を押してくれるコーチ。
コーチにはたくさんのことをしてもらってるのに
私は何一つ恩返しができていない。
だから優勝という形で恩返しがしたかったのに
その夢が叶えられなくて
レースで負けたことよりなによりそれが悔しくて涙が溢れた。
ゴールしても顔が上げられなかった。
コーチに呼び止められて止まるも
自転車にまたがったまま顔を伏せ
私はどのくらい泣いていたのだろう。
顔を上げると目の前にコーチがいて
「私をここまでしてくれてありがとうございました」
って伝えないといけないのに
言葉が出なくて
ただただ涙を流した。
結果は望んだものとは違いました。
祝福してくれる人はたくさんいました。
それでも嬉しさはあまり感じられず、
悔しさのほうが何十倍も何百倍も大きかったです。
ただ、ここまで走れたのは
コーチをはじめ、たくさんの方のサポートがあったからです。
一人では決して取ることはできませんでした。
この結果を受け止め、次に繋げられるようにしっかりと取り組んでいきたいと思います。
最後になりましたが
ジャージを作っていただいたSUNVOLTさん
シューズを作っていただいたLAKEさん
ありがとうございます。
私はTeamGreenRoadというチームが大好きで
”TeamGreenRoad”を身にまとい
乗鞍という大きな舞台に立てたことに
とても喜びを感じています。
チャリダーのスタッフのみなさん
乗鞍前の1日がかりの取材、当日の取材をありがとうございました。
私の乗鞍への思いが全国のみなさんに伝わることを期待しています。
長野放送のスタッフのみなさん
取材ありがとうございました。
放送を見れないことが悔しい限りです。
応援してくださったみなさん
たくさん声をかけていただきありがとうございました。
みなさんの応援1つ1つが私の原動力となっています。
今後とも宜しくお願いします。
乗鞍は偉大です。
仲間のありがたみを改めて感じさせてくれました。
そして、私をひと回りもふた回りも成長させてくれました。
私の夢はまだ途中です。
夢を叶えるためにこれからも頑張っていきます。
どうかこれからも応援していてください。
ありがとうございました。
TeamGreenRoad モトハル

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